人生論– category –
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人生論
足りるを知ること
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 172)湯船の教訓 嘉永五年の正月、翁は著者の家の温泉に数日入浴しておられた。著者の兄の大沢精一が翁のお供をして入浴した際、翁は湯船の縁の腰掛けて、こうさとされた。 世の中では、そなたたちのような富者が、みん... -
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根が朽ちると木も朽ちる
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 155〕櫛木の植替・分度の切替 翁のことばに、樹木を植える際に、根を切ったならば、必ず枝葉も切り捨てるがよい。根が少くて水を吸う力が少ければ枯れるものだ。大いに枝葉を切りすかして、根の力に応ずるようにせねば... -
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面倒な事は先にするのか後にするのか
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 147〕難事をあとにする変通の道 翁のことばに、何事にも変通ということがある。これは心得ておかねばならない。別のことばでいえば権道だ。困難なことを先にするのは聖人の教で、それは、たとえば、まず仕事を先にして... -
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高利をむさぼらない
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 143)高利をむさぼらなぬだけで繁栄する 翁のことばに、商業が繁栄して大商人になるのは、高利をむさぼらずに、安価に売るからだ。高利をむさぼらないため、国ちゅうの買手が集まってくるのは当然のことだが、売手もや... -
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学ぶ目的
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 142)富農の子弟の学問 翁のことばに、ある村の富農に、頭のよい子があった。それを江戸湯島の聖堂に入れて修行させようというので、父子同道でいとまごいに来た。私は心を尽してこれをさとしたものだ。何といったかと... -
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不安に怯えるよりも今を真面目に生きること
今日の言葉 二宮翁夜話より引用 140)誠に農業に志さば凶歳なし 翁のことばに、私が飢きん救済のために、下野・常陸・梅模・駿河・伊豆の諸村を巡回して見聞したところ、凶歳だといっても、平常出精の人の田畑はみのりが相応にあって、飢えに及ぶというほ... -
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農業、工業、商業が仕事の基本的な要素
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 138)富有の道は農工商だけ 翁のことばに、財宝を産み出して利益を得るのは農工の民だ。財宝を運転して利益を得るのは商人だ。財宝を産み出し、また運転するこの農・工・商の大道を勤めないで、しかも富有を願うのは、... -
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今世をしっかりと生きること
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 135) 現世の報恩勤行が大切 翁のことばに、世間ありきたりの人情では、あす食うべき物がないときは、どこかへ借りに行こうとか、救いを請おうとかする気持があるけれども、いよいよあすは食う物がないという時には、か... -
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仕事と欲のちがい
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 122〕 家業は出精欲は抑制 翁のことばに、世間には、家業と欲とを混同して、区別を知らぬ者がある。だから家業に出精するのを欲が深いと思ったりするが、大きな誤りというべきだ。家業は出精せねばならぬものだ。怠って... -
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変化の波に怯えるよりも波に乗ること
【今日の言葉】 二宮翁夜話より引用 120〕 処世の術は勤倹譲 翁のことばに、世間一般に貧富・苦楽といってさわいでいるが、世の中は大海のようなものだから、波があるのはしかたがない。ただ、水を泳ぐ術がじょうずかへたかの相違だ。船を使って便利な水も...