阿炎厳罰 出直し

 阿炎が場所前、場所中にキャバクラかそこらに出入りして相撲協会から厳罰に処せられた。そんな阿炎の行動がどうして明るみに出たのか、とても不思議だがどうも相撲協会には黒い雰囲気があるようだ。

 確かに阿炎の行動は顰蹙を買う。だが阿炎は体力がある青年。外出禁止は辛いものだ。体力をどこかで発散したい、馬鹿をやってみたいとの精神状態にあることは間違いない。

 相撲協会の理事たちは言わば老人だ。年齢は老人ではない人もいるかも知れないが、もう盛りを過ぎ、精神構造は老人に違いない。

 ここに力士の辛さがある。老人の精神状態から判断して種々の内規を設け、行動を色々と規制するのは行き過ぎと考えられる面が多い。

 3場所休場処分をされた阿炎は幕下辺りからやり直すのだろうか。給料も5か月間半分にされるらしい。それならいっそ引退届を受理したらどうだろうか。

 相撲協会が全ての面で厳罰を持って対応するのならそれはそれで一つの考え方で、古来の武術と精神は守られるかも知れない。

 だが相撲協会の幹部たちは厳罰を受けるのだろうか。そうとも思えない。暴力を廃絶しようと掛け声を掛け、そんな運動をやっている最中に例の日馬富士の暴行事件が起こった。

 もちろん当事者に一番思い責任が掛かるのは当然だが、相撲協会の日ごろの姿勢は暴力を起こす下地を作っている。

 そうであれば理事長は引責辞任するべきだし、そこまで至らなくても給料のカットなど罰は生じるだろう。それが自分たちは罰する立場だと一向に反省することがない。

 だいたい理事長の元北勝海は大して強くもないのに、故千代の富士の引きもあり、八百長で横綱になった人物である。この人物が理事長になってから相撲協会には不祥事が多い。人柄がそうさせると見た。

 それを裏で支えるのが知恵者の元琴風の尾車理事だ。確かに頭は良さそうだ。解説者として出演すると話す文章も的確で分かり易い。だが精神はどうであろうか。どうも力士を大切にするという考えがないように思えて仕方がない。

 元大乃国の芝田山は現役の時には八百長をやらなかった人物。だが長い物には巻かれるのが賢いと思ったのか、理不尽な言が多々ある。

 それに反旗を翻したのが相撲界を去った元貴乃花だ。八百長根絶を訴えたが容れられず、いつも冷たい目で見られていた。

 相撲はもうスポーツではない。一種の興行でプロレスと思えばそれはそれで腹が立たないが、国技という名称を使ってスポーツだと言い張る。

 それなら選手である力士にもっと暖かい目を注げばどうだ。本場所が終わるや否や、力士は巡業に追い立てられる。

 怪我をして長引く理由は一つではないが、力士が体を酷使するのはその一番大きな理由に相違ない。

 阿炎の行動を罰するのに休場を以てした。これでも当時重すぎると思えたがそれでもまだ許せた。だが今度は3場所出場停止と5か月の給料半額カット。何ガ何でもやり過ぎではないか。

 大相撲は国技として国家から認証され援助を受けている。そうであれば我々も税金を通じて関与している。処罰は協会の幹部がするのではなく、社会常識に合わせて行われるべきだと思うのだが。

 式秀部屋の力士9人が脱走した。別に脱走した力士は会社を辞めたくらいの行為だが、脱走された部屋には何か問題があったのだと思われる。

 それはだが理事会の議題には上がらなかった。臭い物には蓋をする感覚で処理をしたのだろう。これなども力士に愛情を注いでいない一つの現れではないか。

 力士は考えるより勝つことを重視する。当たり前だがそれが力士の頭脳の使い方だ。だから親方になっても正常に考える力がない。

 しかし中には思考を得意とする理事がいる。それが尾車である。理事長の八角は単なる傀儡に過ぎない。尾車よ、精神を入れ直すか、退職して相撲協会を清浄にして欲しい。

酒巻 修平

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