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真の悟りを得る場所

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段)89 真の静けさと楽しみ

静かな環境の中で得られる心の静けさは、ほんとうの静けさとはいえない。騒がしい環境 にいても、心を静かにしていられるようになってこそ、天性の真の境地といえる。これが真 の静けさを得たものというべきである。安楽な環境の中で得られる心の楽しみは、ほんとう の楽しみとはいえない。むしろ逆境にあっても、心を安楽にしていられるようになってこ そ、本性の真のはたらきを得たといえる。これが真の楽しみを得たものというべきである。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

真の悟りを得る場所

悟りを得るために、山に籠もり静かな場所で瞑想をすることがある。

人里離れたところで自己と向き合い、内なる真理を見出し悟りを開く。

これも悟りへの一つの道筋だろう。

しかし、静かな場所でなければ自己と向き合えないのであれば、それはまだ修行が足りないのかもしれない。

町中の賑やかな場所でも自己と向き合い、その状況で内なる真理を見いだせるようになることが大切ではないだろうか。

結局のところ、悟りは静かな場所でも賑やかな場所でも、常に自分の心の中にあるものなのだから。

菜根譚前段「真の悟りを得る場所」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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