目次
今日の言葉
菜根譚より引用
前段88) 観心と悟道
には 静かな環境で、心が澄みきっていれば、心の真実の姿をはっきりと見ることができる。の んびりした環境で、気持がゆったりと落ちついていれば、心のほんとうのはたらきを知るこ とができる。あっさりして何ものにも執らわれない時に、心ばせが平穏であれば、心の真の 味を体得することができる。自己の本心・本性を観照し天地の大道を悟るには、この静中・ 閑中・淡中における三つの方法が最もよい。
【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】
心静かな時間を作ろう
菜根譚では「のんびりした環境で、気持ちがゆったりと落ち着いていれば、心の本当の働きを知ることができる」と説いています。私もそのとおりだと思います。
しかし、現代社会では「気持ちがゆったりと落ち着く」ことが非常に難しくなっています。
自宅や職場でもSNSやチャットで絶え間なく情報に触れ、暇な時間があればYouTubeやゲームで動画を楽しんでいます。
1日24時間の中で、画面を見ていないのは睡眠時だけという人が多いのではないでしょうか。
このような生活を送る私たちは、外部情報や刺激に一喜一憂して生きています。
自分の人生にとって関係のないことで悩み、議論し、口論したりしています。
そうして徐々に心が疲弊し、自分自身を見失ってしまいます。
しかし、今の自分にとって本当に必要なものは、常に自分の心の中にあるのです。
その心の中にあるものに気づくためには、心静かな時間が必要だと私は考えます
菜根譚前段「観心と悟道には」を読んで、そう感じました。
オススメの本
※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。
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