未知のウイルス

 最近癌が急増している。死因の第一位であるし、その率も上昇している。江戸時代にはめったに目にしなかった病気であるのに、これはどうしたことだろうか。

 癌は新陳代謝の間違いで起こると考えているが、まだその原因は解明されていない。昭和32年ころから増加した現在病である。

 癌の治療法は種々考えられて死亡する人の割合は減少したが、自身が癌と宣告されれば、恐怖を覚え、生きた心地すらしないだろう。

 医療関係者に言わせれば、癌はもう怖い病気ではないし、完全な治療法ももうできているらしい。

 それが本当かどうかは知らないが、いまだ癌で死亡する人が大勢いるということはその医療関係者の楽観的な見方であるとしか言いようがない。

 だがその言葉は有難い。近い将来癌は必ず治る病気であるとも考えられるからだ。

 ところで新型肺炎を引き起こすコロナウイルスが中国の武漢から蔓延している。武漢には生物兵器の研究所があり、そこから実験動物を経由して広まったという噂も喧しい。

 人類史上ウイルスは人に甚大な害を与える生物だった。ヨーロッパで流行って何千万人の人が死亡したペストや最近では第一次世界大戦のころのスペイン風邪なども記憶している。

 ウイルスは動植物に寄生しないと増殖ができないから、ウイルスを持っている動物は極めて多いだろう。

 中には無害なやつもいるが、大半は動物に甚大な被害を及ぼす。だがウイルスは変異してそのうち動物と共存共栄していく関係にあるようだ。

 中には人の体はウイルスでできているという学説を発表する学者もいて、ウイルスと人との関わりは人が誕生したころからあったと思われる。

 ウイルスの元々の細胞は人の細胞とは違い、アポトーシスしない。だからウイルスが人の中で増殖すると人の細胞とは共存できない。

 それが癌を引き起こし、風邪などの病気の原因になる。胃癌の原因であるピロリ菌はウイルスではないが、癌の原因の大半を占めているようだ。

 昔は高齢にならないと癌に罹病することは極めて少なかったが、今は若年でも癌になる。

 どうしてだろうか。白血病の原因もウイルスではないかと疑われているが、もしかしたら全ての癌の原因がウイルスまたは微細な最近ではないかとの疑いも捨てきれない。

 もっと考えを広げるとどうなるか。いぼもウイルスによってなるのがあると聞いているし、そうだとすると人の体全体の変化にはウイルスが大きく関わっていると考えても良さそうだ。

 学者がいくら考えても解明できない進化もウイルスが関与しているとすると話しは簡単だ。そんな未知のウイルスがいるかも知れない。

 ウイルスは人の体に備わっている免疫機構で退治する以外に今のところ有効な手段がない。

だがそうだろうか。ウイルスの短所、弱みはないのだろうか。コロナウイルスは厚さに弱いそうだが、そうだとすると罹患者の体を適宜熱すればどうだろうか。

だが体内には人の体に有効な作用を起こすウイルスもいるかも知れない。そんなウイルスを死滅させると健康を害するようにも思える。

いずれにしてもこの機会にウイルスとは何かを研究したいものだ。だがそんな人の体から見てウイルスの研究はされているが、ウイルスそのものの研究はあまりない。

単なる思い付きレベルのアイデアが取り挙げられる可能性は低いが、全ての偉大な発明、発見も偶然なされることもあり、また実験の間違いからできることだってある。

 病気の原因が全てウイルスだとは直感的にも考えられないが、コロナウイルスが流行っている現在、もう一度ウイルスの功罪について考え直す機運が出て来ないのだろうか。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です