GAFAと日本

 安倍晋三氏が2012年二回目に内閣総理大臣になった時、氏の意見募集欄に投稿したことがあった。それはコンピューター省を作ってはどうかということだった。

 もうそのころすでにITは巨大な市場を有していたが、今ほどではなかった。だがIT産業は生活や経済にも大きな影響を及ぼすだろうと考えていたからだ。

 アメリカにはGAFAがあり、韓国にはサムスン、中国にはアリババがあるが、日本にはそれに比肩できる企業がない。

 私の意見を取り入れた訳ではないだろうが、政府はこの2,3年形ばかりではあるが政府にIT研究などに関連した組織を作ったようだ。

 だが非常に遅れているし人員も少ない。それにトップの能力が薄すぎる。私が意見を述べたころに真剣に検討し、本格的に政府主導型の研究開発を促進していれば日本もGAFAなどと何とか互角に戦えていたかも知れない。

 東芝などは優秀な部品を生産して各メーカーに供給しているかも知れないが、金額としては小さい。

 私は事務処理プログラムを構築する程度のIT技術しかないが、それでもITメーカーが供給するハードやソフトの大きな欠陥が分かる。それは誰もが簡単にIT関連の製品を使い熟せないということだ。

 アマゾンで商品を売ろうと考えた時、その方法が分かり難い。スマートフォンは使用者誰もが使い切れていない。

 そんな沢山の欠陥を埋めるような親切なシステムを備えたIT関連の製品やソフトない。突破口はそこだ。

 日本はインフラ整備や工業製品で世界に貢献しているし、宇宙技術でも高い能力を誇っている。

 だがそれらはどちらかと言えば旧来型の技術を元にしている。それにハードに関するものだ。

 日本人技術者の探求心と勤勉さは世界でも指折りのもので、それはどの国も認 めている。

 だがその特質をソフト制作には生かし切れていない。任天堂などがゲームで辛うじて通用するレベルだ。

 だがそれもITのほんの片隅の産業で根本的なものではない。これからは量子コンピューターも生産されるだろうし、スマートフォンなどはますます発展していくだろう。

 コンピューターやスマートフォンを使い熟すことができない人が多い。使いにくいところが多いからだ。

 そんな人向けに製品を開発すればまだまだ日本の技術が世界に通用するはずだ。それにスマートフォンにはプログラムを開発するシステムは組み込まれていない。

 これから小学校でもコンピューター関連の授業が始まる。この機会にそれらの研究を政府主導で、本格的に初めてもらいたい。

 10年後にはIT産業は今の何倍にも拡大するだろう。その時にアメリカ、中国、韓国と肩を並べるかあるいは追い越すことができる企業が何社か日本にあって欲しい。

 トヨタなどどうだろうか。いつまでも他社の後から追いかけて追い越すという方針を変換して、コンピューター関連のビジネスに参入できないものか。

 自動車は今後自動運転ができるようになるだろう。そのアイデアをコンピューター関連製品に生かせないだろうか。

日本が今までどおり経済的に一流国であり得るか、あるいは二流に成り下がるか、今は正念場だ。

昔日本の官僚は優秀だと言われていた。それが小さな自己利益を考えるだけの組織になってしまった。

もう一度昔に立ち返ってもらいたい。日本には他国が真似できない人の精神がある。それを武器にIT分野でも先端を行くような国作りをできないものか。

今からでも遅くない。基本的な技術を日本は持っているし、IT関連技術はますます進歩、変換して行く。チャンスはまだまだある。頑張ってもらいたい。

酒巻 修平

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