危うく一生懸命生きるところだった
上記のタイトルを冠した本が韓国人によって書かれ、韓国でベストセラーになっていると宣伝には書いてあり、それをまた日本のダイヤモンド社が翻訳をさせ、日本で発売するようだ。
今韓国は経済的にも社会的にも閉塞状態にあり、大統領は無茶苦茶の政治を行っている。一般の韓国人は一面被害者で何をやっても成果がでない状況にある。
その考え方を日本にも持ち込むつもりなのか、ダイヤモンド社も金儲けのためにはイデオロギーも捨てたらしい。今後ダイヤモンド社発行の書籍は買うまいと決めさせるような営業方針を取っている。
我々に取ってたった一度の人生。前世も来世も精神的な意味合い以外、存在はしないというのを知っているはずだ。それが一所懸命生を謳歌しない方が良いというのか。
これは現代韓国でのみ当てはまる生き方ではないか。今韓国では大企業に就職できずどのようにしても生き方を発見できない落ちこぼれの人が互いの傷を舐め合う態度でこの本を読むのだろう。
韓国人が作った高層ビルは傾き、掛けた橋は崩れ落ちる。原因は一所懸命仕事をやらなかったからだ。全知全能を傾け、自分の仕事に勤しむ。そんな精神の欠如は仕事をゆっくりとして追いつかなくなると手抜きをする。
それで世界各国が迷惑を被っている。それをこの本は奨励するのだ。この本を読むつもりもないが、タイトルから察するにそんなことに違いない。
大体この著者は矛盾の塊だ。本が売れるように今の韓国の世情を一所懸命研究し、文体を整えて本にした。自分自身は一所懸命働いたのに、本ではそんなことをするなと奨励する。
これが韓国のベストセラーになるということは韓国が破綻するのは時間の問題だと思える。
だが翻って日本を見ると若い人たちの仕事に対する考え、精神はいかなるものだろうか。
みどりの日、山の日、海の日、昭和の日、スポーツの日、それに振替休日。政府は何のためにこのように多くの休日を新設したのか。
官僚が国のことを考えずに自分たちが休みたいので、こんなに多くの休日を作り能力のない政治家が賛成したのだ。
中小企業の経営者のことを考えずに比較的弱い人の立場だけを考慮する。すると社会は弱い方に傾くだろう。一所懸命やらないということは楽なことだ。
人はその楽な方法を取りやすく、社会はだんだんと弱くなってくる。縄文時代から第二次界大戦を経て、日本人は頑張ってきた。体だけではなく、頭を極限まで使用して今の繁栄をもたらしたのだ。
それを蔑ろにし、仕事をするな、もっと休めなどと奨励するのは日本国を破滅させる方向に向かわせることだ。
だから「ゆるキャラ」がもてはやされ、一所懸命働いた老齢の人までそんな傾向に阿る。女性を庇護し、助けることを放棄するような男女同権が叫ばれ、女性が大いに苦労する。
政府も緩い方向に舵を切る。消費税を増税して経済を沈没させる。優良企業に賄賂をもらい、法人税率を下げる。おかしいではないか。
今消費税を減税すれば景気が回復するのは誰もが分かっていることだ。そんな意見に一考も与えず景気が下がろうが、消費税を増税する。
安倍氏は一所懸命働いた。だがもう息切れをしている。次に一所懸命働く首相をいち早く選出して政権を交代してもらいたい。
本には読者の感想として「心が軽くなった」と絶賛されているとしているが、本当にそう思う人は経済的にも精神的にも貧困な人であるに違いない。
一所懸命働かず、豊かになるほど今の社会は簡単ではない。今後世界経済は落ち込むことが予想されるし、一所懸命働かない人は馘首されるか就職ができないだろう。
馬鹿も休み休み言ってもらいたいし、大多数の国民の心が貧困な韓国の精神は真似てはいけない。
酒巻 修平