目次
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
89) 陰陽循環の定則
翁のことばに、およそ世の中は、陰・陰と重なっても成り立たず、陽・陽と重なっても成り立たず、陰陽陰陽と並び行われるのが定則だ。 たとえば寒暑・昼夜・水火・男女と、それぞれ陰陽がある。人の歩行も右に一歩、左に一歩、尺とり虫もかがんでは伸び、かがんでは伸び、へびも左へ曲り右に曲り~このように行くのだ。畳の表やむしろのようなものも、その織りかたは、下へはいっては上に出、上に出ては下にはいりで、目のあらい麻布でも目のこまかい羽二重でも、みんな同じことだ。これは天理だからである。
【引用 二宮翁夜話(上) 福住正兄:原著 佐々井典比古:訳注】
陰陽の法則
この宇宙は陰陽法則で成り立っている。
また、僕らの認知も陰陽の法則で行われている。
絶望があれば希望があり、不安があれば安心があり、挫折があれば夢がある、悩みがあるから気づきがある。
陰と陽、相反する2つの局面をしっかり理解することで、はじめて真ん中に真の道筋が見えてくる。
思考も心も、陰と陽の間を行ったり来たり揺れ動きながら道筋を見つけようとする。
だから、陰と陽の両局面を味わうことが人生では大事だと思う。
二宮金次郎を夜話89段「 陰陽循環の定則」を読んで、そんなことを感じました。