本能とは何か

 本能とは何かを考える前に人とはどのような存在なのかを考察する必要がありそうだ。

 宇宙は何故生物を存在させたのか。偶然かそれとも何かの理由や原因があるのだろうか。

 生物が存在すると宇宙に取ってメリットがあるのかと考えるても思い付かない。

 するとどこかで生物が出現する条件がたまたま揃ったのか、宇宙の何か所にもそんなポイントがあるのか。

 あるとすれば宇宙人がいる可能性は排除できないが、偶然が作用したとするなら、生物は地球上にしか存在していないかも知れない。

 生物は生きている。だがその生命は有限で個体の生命が消滅すれば生物その物も消滅する可能性がある。

 それを回避するのが生殖だ。生物とは自己複製をする系である。それに対する宇宙は自己複製しない。

 ただ原子レベルでは宇宙は無限に存在するだろう。生物はそれを自己で行う。だから子孫を残すことが生物の役目なのだ。

 そうでなければ生物が消滅してしまうので、その要望が本能として生物に与えられたミッションなのだ。

 生物は子孫を残す必要があるがそれは瞬時にできるわけではない。ある程度の期間と何かのタイミングが必要だ。

 だから生物は自分自身を生かさなければならない。そのために第二の本能がある。

 第二の本能はエネルギーを発生させる。そしてそのエネルギーを使ってしばらくの間生き続けなければならない。

 人の場合、食物を摂取しエネルギーを生産し、自分の生命を保つあらゆる努力を自然にする。それは止まることがなく、生がある間続くだろう。

 危険物が体に向かってくればそれを避けるし、自分を殺す敵がくれば身を隠す。空気も必要だし、排泄もしなければ生きていけない。

 暑さ寒さを回避するため身に何かを纏う。睡眠が必要な理由ははっきりしないが、これも自然に体が要求して行う。

 体には電気、磁気が必要で、心臓や肺が動いて電気を出す。歩くことはその目的を達成するためには極めて有効な手段だ。

磁気は地球から取るだろう。だから磁気のない惑星には生命は存在できない。

 だが人の存在に絶対欠かせないことは生殖である。それがなければ人はやがて消滅する。

 生殖を禁止する宗教は歪な要求をしていて受け入れがたい。何故なら生殖は人の定義、すなわち自己複製をするための行為だからだ。

 生を保つためにすることは新陳代謝と言われ、第二の本能で、それは体の中で細胞が自己複製しているのだ。

 生殖が人に取って欠くことのできない本能に基づく行為であるので、生殖力がなくなった人はやがて存在理由がなくなる。

 だから生殖がなくなるとやがて寿命が尽きるだろう。男性では前立腺を使わないと肥大し、機能を失う。女性は排卵しなくなると子宮や卵巣が退化するだろう。

 だが人は頭脳が極端に発達した。これも偶然のなせる業だとは思うが、このお陰で生殖作用を行えなくなった人も寿命が尽きるまで相当の時間を脳が与えるだろう。

 だが基本は生殖本能だ。長い寿命を欲する人はできるだけ生殖活動をしなければならない。

 有名なOld Parrは110歳くらいの時女性を強姦したと言われている。250歳以上生きたとされる中国のある男性は100歳を超えてから何度も結婚している。

 その大切な行為に興味を失った男性、女性がいるが、それは頭脳の混乱から生じた現象だろう。人の存在が危うい。

酒巻 修平

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