-
人生論
名誉は分け与える
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段19)名誉や節義は独占しない 立派な名誉や節操というものは、とかくねたみを受け易いから、自分だけで独占せずに、少しでも人に分ち与えてやるべきである。そうすれば、人からの危害を避けて身の安全を保つことができる... -
人生論
成果は謙虚に、後悔はしっかりと
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段18)功は誇るな、罪は改めよ 一世をおおうほどの大きな功労をたてても、それを誇る心があれば、せっかくの功労が水の泡となってしまうので、一つの務という字に当ることができない。また、天をおおうような大きな罪過で... -
人生論
争うよりも1歩譲ることが自分に幸福をもたらす
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段17) 退歩は前進、利他は自利 世渡りをするには、人と先を争うことをせずに、常に人に一歩を譲って控え目にするのが、自分の人格を高尚にする所以の道である。その一歩を譲り退くということは、これとりもなおさず、数... -
人生論
小人と君子は反対になる
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段16)分を守り、徳を積む 人から受ける処の寵愛と利益などは、控え目にして、他人をおしのけて先に取ろうとしてはいけない。しかし、これに反して、世のため人のためにすべき道徳や事業などは、みずから進んでこれを実行... -
人生論
自分から先に譲ること
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段13)一歩譲り、三分与える 狭い小路の処で人に会った場合には、自分は一歩踏み留まって他人を先に通してやり、また、おいしい食べ物がある場合には、人も欲求するのは人情の常であるから、自分のものを三分ほど減らして... -
人生論
疲弊した心を取り戻していくこと
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段11)節操と気概 粗食をしている者には、氷玉の如く心の清浄潔白な者が多いが、美衣美食な生活をしている者には、奴がその主に追従する如く、上位の者におもねりへつらう心の卑しい者が多い。思うに、人の志操というもの... -
人生論
調子が良いときこそ慎重に
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段10)得意の時、失意の時 人情は変り易いので、恩恵を蒙っている時は、よく注意しないと、昔から不際の災害が生じ易い。それ故に、満足して得意になっている時には、「六龍あり」で、よく前後を願みて、禍にかからないよ... -
人生論
邪念は消せない
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段9)静坐と観心 夜が更けて人声もなく物静かな時に、ただ独り静坐して自分の心を観照すると、はじめていろいろな邪念や妄想が消え去って、本来純粋清浄な真心が現われてくるのが自覚される。 人は常にこのような境地にお... -
人生論
陰陽の法則
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段8) 静中動、動中静 広大な天地は、全く静寂で少しも動かないようであるが、実は陰陽二気の活動は、寸時も休息することがない。また日月は昼夜の別なく断えず運行しているが、その光明は永久に変ることがない。そのよう... -
人生論
淡泊な日常を味わう
【今日の言葉】 菜根譚より引用 前段7)真味は淡味、非凡は平凡 濃い酒、肥えた肉、辛いもの、甘いものなどは、人が好んで飲食するが、これは偏味であって、ほんものの味ではない。真の味は、米の飯や水の如く、濃厚美味なものでなく、ただ極めて淡泊なも...