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今日の言葉
菜根譚より引用
前段30） 初心に返る
事業が行きづまり、形勢がせばめられて苦境に立った人は、最初事に着手した時点にもどって、その時の心構えを反省して見なければいけない。そうすれば、原点において誤りがあったことがわかるであろう。また、立派に功名を成し遂げ事業が成功した人は、晩年はどうなるかをよく考えておかなければならない。
【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】
初心に返るとき
ビジネスを始めるとき、「こんなビジネスがあれば困っている人は喜ぶだろう」という動機で始めたとしよう。
最初のうちは、ビジネスを通じて困っている人を助け、お客様から感謝され対価をいただくことで、社長も社員も満足を得る。
しかし、ビジネスが拡大し売上が増え続けると、ある時点から売上目標達成のために過度なサービスを販売するなど、ビジネス運営のためにお客様に無理を強いることになりかねない。
お客様は敏感なので、そのような変化に気づくと、その会社から離れていき、結果として会社の売上が下がり始める。
これはよくある話だと思う。
ビジネスや様々な事柄がスムーズに進まなくなったとき、「なぜこれをしているのか？」という初心に立ち返る質問を自分自身に投げかけることが大切だ。
なぜなら、この自問自答によって初心を思い出し、必要な行動の修正ができるからだ。
菜根譚前段「初心に返る」を読んで、そう感じました。
オススメの本
※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。
