草食系男子・暴力系女子

今の若者の男子の多くが草食系と言われ、彼らは積極的な活動をあまりしないと聞いているし、実際この目でも見ている。車、酒、女性などに興味を示さない。若いうちから貯蓄をして老後に備えるという堅実ぶり。

 一方これも私の周りの現実だが、結婚を前提に付き合っているかあるいは結婚している女性が暴力を相手に振るうという事例が多発している。これは問題視されることが少ないが、我々の年代の人間には驚きである。

 いつだったか我が家に電気系統の不具合が起こり、サービスマンを呼んだ。10分ほどの手際の良い作業で不具合が完全に治ったので、その人が道具を仕舞う間、ちょっとした会話をした。

 お酒は飲むか。結婚しているか。彼女は。など儀礼的なことを私の方からいくつか訊いた。酒は飲まない。彼女もいないし、結婚はまだだ。というのが彼の答えだった。口調も淡々としていたので、ではお金は何に使うのかと追い掛けて質問すると「老後のために貯金する」と何ごともないような答え。

 私の知り合いに40歳台、極め付きの肉食系男子がいる。結婚しているのだが、そんなことはお構いなしで、しょっちゅう浮気をする。相手は全て美しい女性。あっさりした性格とルックスの良さがそんなことを許しているようだ。

 彼とは色んな会話を交わす。ある時、彼の浮気に会話が及ぶと彼はこう言った。妻に何度か胸を切られた。見せましょうかと。私には男の胸を見る趣味がないので断ったが、本当らしい。

 仕事の関係で交際がある他の若い男も同じようなことを話す。彼らは浮気をする訳でもなく、一所懸命働いて、家計にも波風が立たない。それなのに些細なことで喧嘩をすると妻が包丁を持ち出し困っていると愚痴る。

 やる気のない男子に対して暴力的な女子。何かおかしくないだろうか。草食系の男子は精子の数も少なく、性欲が薄い。全般的に非活動的で子供を作ることにも興味がないし、貯金ばかりで経済を潤さない。人口の減少の隠れた原因になっているのではないかと心配である。

 政府は出産率が少ないのは将来に不安があるからだと、色々な政策を講じて経済的な支援を行うが、どうも効果は目に見えてこない。我々が子供を持つ年代のころ、将来に不安があるなどとは関係なく、子供が欲しかったし、実際作った。

 こんな例を挙げたのは子供の数が少ないのは経済的な理由ばかりではないと言いたいからだ。逆に子供のころから不自由なく育ち、闘争心が欠如しているのも原因になってはいないだろうか。

 いやそれよりも私が危惧するのは自律神経のうち交感神経の活動に何か問題が起こっていないかということだ。古代、狩り、戦争などをするときは交感神経を奮い立たせなければならない。今でも性行為をするときはそうである。

 交感神経が充分働かなければ、性欲も湧かないし、仕事や出世にも興味がなくなる。女性に取ってはそんな男性は魅力的には写らない。大相撲に女性が興味を示すのもこんなことが遠因になっているようにも思ってしまう。

 女性が暴力的なのはその反対で、女性は男性化し、男性が女性化している。もしそうであれば政府がいくら子育て支援をしても空振りに終わりはしないだろうか。今や死語になった言葉に日本男子と大和撫子があるが、私の仮説はともかくとして、この辺を考えてみる必要なないだろうか。

 この問題は人の進化に関わる。アメリカではホモが至るところにいて、日本でもオネエ芸能人が目立つ。交感神経の問題ではないとしても人がそんな風に進化あるいは変化しているとすればどうすればいいのか。放置してそんな現象が究極まで進むと人類は滅亡しないのか。

 昔は交感神経を抑えるために苦労をした。酒、たばこ、麻薬、座禅。少し前までは生きていくための色んな闘争を余儀なくされたので、上記のような手段で交感神経を抑えたものだ。今、草食系男子は酒を飲まなくてもいいし、たばこもいらない。

 浮気をされた妻は泣き喚いたが、包丁を持ち出すなど聞いたことがなかった。人が巨大化し、長寿になってくるのを進化と見るが、それだけではなく体の中も進化、変化しているのではないか。恐ろしい。

酒巻 修平

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