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苦楽の外に答えがある

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段59) 喜びは苦労のなかに

人が困難に陥って苦労している中にも、常に心を悦ばせるものがある。これに反して、得意になって満足している時に、もうすぐさま失望の悲哀がおとずれてくる。 苦中に楽があり楽中に苦があって、逆境にあっても失望せず、順境にあっても得意にならないのがよい。むしろ苦楽の外に超然とした境地を求めるべきである。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

苦楽の外に答えがある

大きな壁にぶつかり悩みを抱えているとき、誰もが「絶望感」を感じるものです。

しかし、その絶望感は特定の出来事に対するものであり、人生全体への絶望ではありません。

物事を広い視野で見ると、絶望の中にも心を喜ばせるものがあるものです。

逆に、成功し好運に恵まれているときこそ、調子に乗りすぎて失敗し、得たものを失うことがあります。

絶頂期から様々なものを失ってしまうと、また絶望感に浸ってしまいます。

しかし、成功に至るまでのプロセスで学んだことは、貴重な経験として生きているはずです。そのことに気づければ、失敗からの再起も可能だと思います。

結局のところ、人生において停滞期も好運期も長くは続きません。停滞期が過ぎれば好運期が訪れ、好運期が過ぎれば停滞期がやってきます。

この流れで大切なのは、その周期の中で何に気づけるかということです。停滞期でも好運期でも、周期の中で得た気づきが、新たな答えを見出す鍵となるのだと思います。

菜根譚前段「喜びは苦労のなかに」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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