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人目のつかないところで罪を犯さない

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段49)独りを慎む
肝臓が病にかかると、目が弱って見えなくなるし、腎臓が病にかかると、耳が弱って聴こえなくなる。そのように、病は人に見えない身体の内部に起って、やがては必ず人の目につく外部にまで現われてくる。それで、君子たるものは、これと同じく、人の目につく所で罪を犯さないようにするには、まず最初に人の目につかない所で、罪を犯さないようにしなければならない。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

タイトル

近年、国会議員による裏金(不適切な資金処理)が目立つようになっています。

「君子たるもの、人の目につく所で罪を犯さないようにするには、まず人の目につかない所で罪を犯さないようにしなければならない」という古くからの教えがあります。

しかし、現代の国会議員や企業役員の中には、「人目につかなければ罪を犯しても構わない」(発覚しなければ良い)という考えが広まっているように感じられます。

これは、内部の病から始まり、やがて表面化していく過程に酷似しています。

国家や組織も同様に、内部から腐敗し、それが現実となって表れていくのでしょう。

だからこそ、人目につかない場所だからといって罪を犯さないという強い倫理観が必要不可欠だと感じます。

菜根譚前段「独りを慎む 」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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