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日常から些細な楽しみを見つける

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段6)日日心に楽しみを
暴風雨の時には、非情の鳥でさえ、憂え悲しんで鳴いている姿は、いかにも哀れに見える。しかし天気が晴期にして吹く風が穏やかな時には、無心な草木までが、いかにも喜び楽しんでいるようである。これによって見ると、天地には一日たりとも、温和な気風がなくてはならない。これと同じく、人心にも一日たりとも、喜び楽しむ気持がなければならない。 世の中は心の持ちよう一つで、常に心を晴れやかにもち、愉快に楽しくこの世を送ることが肝要である。【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

日常から些細な楽しみを見つける

「人生を楽しもう」と言われたとき、皆さんはどんな楽しみを思い浮かべますか?

海外旅行に行きたい、お金持ちになりたい、豪邸に住みたい、自由に遊びたいなど、様々な楽しみが浮かぶでしょう。

しかし、これらの楽しみは、今すぐには実現できないものばかりではないでしょうか。

非日常の経験をしたり、将来の夢や希望を持ち、それを楽しみにすることも確かに大切です。

ただし、そういった楽しみは往々にして快楽的で一過性のものに過ぎません。

例えば、旅行は行くまでは楽しみですが、終わってみれば大した思い出にならないこともあります。

快楽的な楽しみも悪くはありませんが、それ以上に、何気ない日常の中から些細な楽しみを見つけることが人生を豊かにしてくれるのです。

道端に咲く花を愛でる、空に浮かぶ雲をボーッと眺める、普通の食事に思いを巡らせるなど、些細な楽しみは日常に溢れています。

これらの楽しみに気づけるかどうかは、私たちの心持ち次第です。

菜根譚前段の「日日心に楽しみを」を読んで、私はそう感じました。

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※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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