ちょっといい話 - 料理

 ある若者は学校を出て、アルバイトはするが

定職には付く気がなく、アルバイトもちょっと

勤めては直ぐに辞める生活を繰り返していた。

 その彼は料理を作るのが好きで、家族の食事

はいつも彼が作っていた。

 しかしいつまでもそんなことをしているわけ

にはいかない。アメリカへでも行って見聞を

広めようと一大決心をした。

 アメリカでも働かなければ生活をしていけない。

そこであるレストランのコック見習いになることに

した。

 コック見習いとはいうものの、日本人が作る料理

は美味い。いつのまにか見習いから正コックに引き

上げられた。

 好きこそものの上手なりという諺もあるように、

かれは料理が好きで毎日料理の研究を重ねた。

 それがオーナーの目に留まり、やがてコックから

店のマネージャ―にならないかと持ち掛けられた。

 ところがマネージメントは得意ではないからやり

たくない。折角のオーナーの好意だったが断って

しまった。

 そのレストランの近くにはある会社があった。

会社には社員食堂があり、そのレストランはその社員

食堂の料理を全て請け負っていた。

 彼はその食堂の料理を一手に引き受ける依頼を

レストランのオーナーからされたが、自分の好きな

料理の仕事。それは受けた。

 その会社は彼が社員食堂の料理をするように

なったころ、社員数50人くらいの会社だったが、

1カ月後には100人になり、3カ月後は200

人。1年後には500人と急成長した。

 それで社屋が手狭になり、引っ越しをすること

になった。彼は会社と一緒にくることを要請され

たが、断った。

 しかし最初のレストランのコックはもう別の人

がやっている。それでもうアルバイトができなく

なり収入の道を閉ざされてしまった。

 そこへ急成長した会社の責任者が意外な話しを

持ってきた。

 レストランを自分で開かないかとの誘いであった。

彼は元のレストランのオーナーにこの件を相談した。

勿論良いだろうという承諾を得た。

 しかし資金の問題などが未解決。折角の誘いだが

資金的にも受け入れられないと、残念だが断った。

 しかしその責任者曰く。もう土地も確保して君の

名義にしてあるし、建物もこちらの費用で建てて

上げる。お金は要らない。

 君は我が社の為に一所懸命やってくれたから、

退職金代わりだと思ってくれて良い。

 彼はそこをレストランにして、運営をしだした。

料理も美味しいし、客を大切にするものだから、

今はすごく繁盛している。

 という美談だが、急成長した会社は何と

「グーグル」。

 グーグルには大きな誠意と大きな精神があった。

この精神があるから、会社は発展するし、人に

好かれる。ちょっと良い話を聞いた

酒巻 修平

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