散歩

ソクラテスやその弟子たちは確か

逍遥学派と言われていたと記憶する。

 逍遥とは何となく歩くというほどの

意味だが、歩くということには大きな

意義がある。

 健康に良いのは勿論、電車に乗るため

に駅に体を移動させる、気晴らしになる

などの他に考える、あるいは考えを深める

という脳の作用が見込まれる。

 ソクラテスたちは考えを深める効果を

期待して逍遥したのだろう。

 私も朝15分ほど歩く。近くに長い坂が

あり、そこを上ると心肺機能の強化を期待

できる。

 私には不整脈の症状があるので、過激な

運動はできないが、そんな心臓病を抱える

人も自分に合った運動は奨励されている。

 最初は坂がきつくて、本当にゆっくりと

歩いたが、最近は大分慣れてきた。それに

従って心臓の鼓動の回数が減った。

 不整脈を発症するまでは1分間に58回

くらいだった脈拍が多いときには110回

になった。

 薬を飲み回数を減らしたが、これはまた

違う種類の症状を齎した。こんな坂を上ると

心臓に嫌な感じがするのだ。どこがどうと

説明できないが、違和感が拭えない。

 違う薬に変えて貰ったら違和感がなく

なったが今度はまた脈拍の回数が元に戻って

しまった。

 

 どの薬を飲んでも何等かの違和感や問題

が発生する。思い立ったのが軽い運動だった。

 しばらくすると脈拍が90台になり、その

うち80台に落ち着いた。家で静かにして

いるときは70台だ。

 運動は朝する。時々通学途中の小学生に

会う。向こうの方から声を掛けてくるので、

こちらも応える。

 「おじさん、何しているの」「散歩」。それ

から色んなことを話す。ある子は今3年生。

作文が好きで、将来は作家になるか、東京大学

に行ってお医者さんになると言っている。

 もう一人の子も積極的で、年配の誰からなく

声を掛け、body communicationをしている。

「知らない人と話をしたりしてはいけません」と

先生やお母さんは言うけれど、これは効果がない。

公園は9時に開門になる。でも7時くらいから

袖門が開くので、公園に入って早道をする。

 これは一種の情報だ。それもinformation では

なくintelligence。即ち内部あるいは機密情報である。

私はその情報のお陰で近道をすることができる。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

次の記事

庭からの訪問者