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他人を自慢する前に自分を認めよう

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

407)狼を追う犬
犬が狼を追いかけながら、足の速さと自分の強さが得意でならず、狼の逃げるのは自分より弱いからだと考えていた。すると、狼が向き直って犬に言うには、「怖いのはお前じゃない、お前の主人の追撃だ」他人の美質をわが自慢にすべきでない、ということをこの話は説き明かしている。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

他人を自慢する前に自分を認めよう

人間社会には、他人の功績を自慢して自分の価値を高めようとする人がいます。

例えば、「夫が一流企業に勤めている」「息子が東京大学に通っている」「知り合いに芸能人がいる」などと話す人がいます。

これらの話題が自然な会話の流れで出てくるのならまだしも、わざわざ持ち出して自分を良く見せようとする人もいます。

そういう人を見ると、なぜもっと自分自身を認められないのだろうかと思います。

おそらく、他人の誇れる点を挙げることで、間接的に自分の価値を高めようとしているのでしょう。

裏を返せば、自分に誇れる点が見つからないから、他人の長所を持ち出しているのかもしれません。

自慢の対象が家族であっても、基本的には他人です。他人のことを自慢しても、自分にとって何の得にもなりません。

むしろ、自分自身をもっと認めることが大切です。自分を認められれば、わざわざ他者の自慢をする必要はなくなるはずです。

『イソップ寓話集』の「狼を追う犬」を読んで、このようなことを感じました。

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