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目的と手段

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

390) 嘴細鳥(ハシボソガラス)と水差
喉の渇いた嘴細鳥が水差の所へ行き、何とかしてひっくり返してやろうとした。水差はしっかりと立っていて、倒せなかったが、一計を案じて望みを達した。小石を水差一杯になるまで投げこむと、水を下から上へと押し上げたのだ。こうして嘴細鳥は、喉の渇きを癒した。 このように、智恵が力を凌ぐのだ。
【 引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

目的と手段

喉が渇いたハシボソガラスは、水を飲むために水差しをひっくり返す必要があると思い込んだ。

懸命に水差しをひっくり返そうとしたが、倒すことはできなかった。

多くの場合、ここで諦めてしまうだろう。

しかし、ハシボソガラスは発想を転換し、水差しに小石を入れて水を溢れさせる方法を思いついた。その結果、水を飲むことができたのだ。

このような光景は、私たちの社会でもよく見かける。

ハシボソガラスの目的は水を飲むことであり、最初に思いついた手段が水差しをひっくり返すことだった。

しかし、その手段では上手くいかなかった。多くの人は最初の手段が失敗すると「無理だ」と諦めてしまう。これは手段と目的を取り違えた結果なのだ。

目的を見失わなければ、手段はいくらでもある。

ハシボソガラスは目的を忘れなかったからこそ、別の手段で水を得ることができたのだ。

私たちも目的と手段を取り違えないよう心がけよう。

イソップ寓話集 の「嘴細鳥と水差 」を読んで、そんなことを感じました。

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