TBS系テレビ19時「結婚サギでダマされた」

 一昨日だったか上記のタイトルでテレビ放映された面白そうな番組があった。しかしどうもアメリカの浮気番組の引き写しの感もある。

 4,5人の女性に結婚サギを働いた男が意を決し勇気を奮った一人の被害者に追い詰める再現ドラマである。女性は男に結婚を餌に金をしゃぶり取られるのだが、その女性はサラ金から借りてまで男に金を貸したのだ。

 結婚すると言いながら男は別の女性と同棲している。この女性も結婚サギの被害者のようだがそこははっきりとしない。主役を演じる女性は堪りかねて弁護士を訪ね、訴訟を起こすが男は出廷さえしない。

 裁判は勿論勝訴である。被告が出廷しないと原告の言い分が全て認められる。そこからこのドラマの筋書きがおかしくなってくる。訴訟の内容には必ず貸した金の返済請求も含まれるのだが、その回収の方法が現実的ではない。

 この男は同棲中の女性と北海道かどこかに観光旅行に行くのだが、そんな金があるのに返済しようとする意思は全くない。今までは結婚サギで稼いだ金で生活をしていたのだが、少し働き出した。

 被害者側の弁護士は女性なので、万一の場合を考えて男性の弁護士に助力を求めて男と対決しようとするが土壇場で逃げられることもある。対決の日は調査員が7,8人付き添って現場に赴く。

 やっと男を捕まえて種々迫るが男はのらりくらりと弁護士の話や質問をはぐらかして埒が開かないが、何とか男を追い詰めることができた。

 私はここまで見て、ドラマが矛盾に満ち溢れているので馬鹿らしくなってテレビを切った。女性は裁判で勝訴しているし、働いている会社も調査員に特定されている。弁護士は給料の差し押さえをするのが定石で、これで少しでも金を取り戻せる。それをしないで男に迫るのは弁護士のやり方ではない。

 女性は被害者がこれ以上出ないことや今までの被害者を代表するような気持になって男と種々対決するのだが、貸した金は100万円。弁護士費用はどんなに正義感の弁護士であっても着手金は20万を下らないだろう。おまけに別の男性の弁護士にも応援を頼み、調査員は7,8人と大勢である。これらの費用と考えると着手金はもっと多かったか金を取り戻すと成功報酬は高額になる。

 たった100万円の被害額でこんな大袈裟なことをする弁護士はいないだろうし、女性弁護士の話し方は稚拙。およそ弁護士らしくない。それに調査員は一日中男を見張っている。

 旅行に行くのに同棲中の女性に旅行費用を全て出させた設定でもない。旅行費用を銀行から引き出している筈だ。調査員はその銀行も特定できる。その預金を差し押さえることができればそれで一件落着。100万円程度は取り戻せる。

 番組はいかにも再現ドラマ、あるいは本人が出演しているように構成されているが、こんな矛盾したストーリーはない。番組の制作者は一般の視聴者を軽んじているのか裁判や弁護士の考え方、金の回収方法については出鱈目である。

 こんなことに代表されるようにメディアにはいい加減なことが多い。ニュースの内容に嘘はないだろうが、自己の都合に合わせて話さないことも多いだろうし、一般の番組ではやらせや虚構が満ち溢れている。

 今やテレビは斜陽産業。金を掛けずに番組を作ろうとしているからこんなことになるのか、いちいち例を出すのも無駄であるほど、今のメディアの考え、行動は酷い。発言、報道の自由を笠に着て出鱈目放題。我々はメディアの発言内容を絶対に信じてはいけない。

 健康番組も多いがこれを真に受けて実行する人もいるだろう。健康被害も出ると思われる。メディアに許されている報道の自由はそれが真実の場合だけである。嘘やでっち上げには報道の自由はない。

 結局まともなテレビ局はNHKだけだと思われるがあまり見ないので検証はしていない。一度検証してみようと考えている。

酒巻 修平

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