安倍総理大臣が成蹊大学を卒業した理由

  現在の内閣総理大臣の安倍晋三氏は成蹊大学を卒業している。日ごろの活動や政治失言の少なさを考慮するともうもっと知名度の高い大学に進学、卒業していると想像できそうだが、そうではない。

 私は政治の世界のことに深い知識がないが、この大学出身者が総理大臣になったことはないと思っている。特に安倍氏が政治家一族の出身である。母方の祖父は岸信介や大叔父の佐藤栄作氏は元内閣総理大臣、実父の安倍晋太郎も病気で倒れなければ総理大臣になる筈だった。

 しかしこの成蹊大学には系列の成蹊小学校、成蹊中学校、成蹊高校があり、普通の成績であれば成蹊大学に進学できる、言い方は悪いがエスカレーターシステムを取っている教育施設である。

 良い中学校、有名高校に入学するには小学校のころから受験対策をしなければならないが、成蹊小学校ではそんなことはやらない。もっぱら児童に自主性を与え本当の意味の勉強、学問への道を示している。

 安倍氏のお父さんやお母さんはそんなことに配慮し、岸信介氏や佐藤栄作氏が東京大学の出身者であるが、政治活動をする上で出身校で学んだことがそれほど役に立たなかったことを知っていた。

 どんな仕事をしていくにも大切なのは受験勉強で求められるような記憶の集積ではない。どのように人柄を形成してゆくか、どれほど深く、広くものを考えるかが問われる。

 今の受験制度は昔の中国の科挙の制度の小型版である。中国はこの科挙の制度を採用することにより、社会が停滞した。これを安倍晋太郎氏は念頭において子供の教育とは如何にあるべきかを考えたのだ。

 分析すれば記憶より思考の方が脳の作用としてはより高度である。記憶は現存の文化や社会制度の維持、継承には役立つが、目まぐるしく変化する社会や科学の発展に対応するには不十分である。

 安倍晋三氏には小さいころ家庭教師が付けられ、学校の勉強もやっただろうが、本当の意味の学問がどのようなものであるかを先生からも教えられたに違いない。

 安倍氏は幼少期から将来政治家になる道を歩まされていたのだ。無意味に近い受験勉強をすることなく、本当の勉強や学問を行うに計られていたのだ。お父さんはそういう意味では日本のために死んだ後も日本に貢献していると考えられる。

氏にも欠点や失敗は多々あるだろうが、歴代総理大臣ではもっとも多く海外を出張し一生懸命身を粉にして日本にために働いる。停滞していた日本の経済を活性化し、民主党時代の株価、7800円程度が今や26000円を越える。反対する人もいるだろうが、憲法の改正も近い。

 人柄も優れているように思える。ただそんな恵まれた家庭に育ち、伸び伸びとして教育を受けたのだが、周りが立派すぎ、劣悪な環境に育った人を知ることもなく、種々の人との交際もなかったように思える。

 これが人事に影響しているのではないか。確かに一時民間企業にも勤務しただろうが、周りは大物政治家の子という目で見て遠慮して安倍氏に対したのではないだろうか。

 閣僚やブレインを選ぶには慎重さが必要だろうし、感情や宣伝に捕らわれずに適材を適所に配置することに勤めなければならない。実際他の面に比較して人事面では高い評価を得ていないのは幼少期からの生活環境が影響を及ぼしているように思えてならない。

 官僚、特に高級官僚についてはほぼペーパテストで採用されるが、ここにも人柄や新しい考えも導入できるかなどに関しても大きな比重があって、しかるべしだと思われる。

 虚無なペーパーテストに大きな時間を割いて、偏った才能だけを磨き上げるのはその人の能力を減衰するだけだ。現在の世界は大きな転換期を迎えていて、従来の経験、知識だけでは対処が難しい事態も多い。

 そんな旧弊を改善するためにも有名大学出身者でない安倍首相には努力してもらいたいし、その能力はあると考えている。

酒巻 修平

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