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今日の言葉
イソップ寓話より引用
338)ライオンと猪
低劣な争いや敵愾心は、結局は双方の身を危うくするので解消するのがよい、ということ。 夏の日盛り、熱暑に喉も乾く頃、ライオンと猪が小さな泉に水を飲みに来て、どちらが先に飲むかで争いになった。そこから昂じて殺し合いにまでなりかけたが、一息つこうとしてふと振り返ると、先に倒れた奴を食ってやろうと禿鷺が待ちうけているのが見えた。そこで両者は敵意を解いて言うには、「禿鷺や鳥の餌食になるより、二人が友だちになる方が良い」
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
些細な喧嘩が1番リスクが高い
漁夫の利の寓話ですね。
ライオンとイノシシは禿鷲に気づいたことで和解しました。
しかし、禿鷲に気づけなかったら、お互いが傷つけ合い、どちらも禿鷲に食べられていたかもしれません。
ただ、小さな泉の順番を争っていただけなのに。
これは現代社会でもよく見る光景だと思います。
人間でも、お互いが感情的になり喧嘩をしてしまうと、お互いを傷つけ合う結果にまで発展することがあります。
しかし、そういうときに漁夫の利を狙っている人がいるかもしれません。
そう考えると、些細なことで口論することが、お互いにとって最もリスクが高い状況なのかもしれませんね。
イソップ寓話集の「ライオンと猪」を読んで、そんなことを感じました。
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