目次
今日の言葉
イソップ寓話より引用
266)振分け袋
その昔、プロメテウスは人間を造ると、二つの袋を首に掛けさせた。一つは他人の欠点、もう一つは自分の悪い所を入れる袋で、他人用の袋は体の前に据え、今ひとつは背後にぶら下げた。それ以来人間は、他人の欠点はたちどころに目につくのに、自分の悪い所は予見できない、ということになった。 自分の問題では何も見えないくせに、関係のない人のことで心を労するおせっかいに、この話は適用できる。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
他人の欠点を指摘するよりも自分の欠点と向き合おう
他人の欠点は目につきやすいものです。
「あなたのここがダメなのよ」「もっとこうした方がいいよ」など、他人の欠点はよく見えるので、つい指摘したり、改善のアドバイスをしてしまいがちです。
しかし、なぜ他人の欠点を、あなたが改める必要があるのでしょうか。
もしかすると、相手の欠点を見ることで自分が優越感を味わおうとしているだけではないでしょうか。
優越感を味わうために他人の欠点を必要としているのであれば、むしろ自分の欠点と向き合うべきです。
自分で自分の欠点と向き合えたとき、他人の欠点は気にならなくなるからです。
イソップ寓話集の「振り分け袋」を読んで、このようなことを感じました。
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