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今日の言葉
イソップ寓話より引用
219)孔雀と黒丸鳥
鳥たちが王を決める相談をしていると、孔雀が美しいのを理由に、自分こそ王に選ばれるべきだと主張した。皆がその方向に進もうとする中で、黒丸鳥が言うには、「君が王様だと、もし驚が攻めて来たら、どのように我々を守る気かね」支配者たる者は美しさでなく強さで飾られていなければならない、ということをこの話は説き明かしている。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
リーダーに必要な要素
チームリーダーを決めるとき、テストの結果や学歴で決めることがあります。
勉強ができる人だから、学歴が高いから、頭が良さそうだから、そんな理由でリーダーを選ぶこともあります。
もちろん、頭の回転が速く、チームをうまくまとめる人もいます。
しかし、多くの場合、チームをまとめきれず、その原因を部下が馬鹿だと言ってしまいます。
学歴にプライドを持っている人ほど、上手くいかないときに他人の学歴のせいにするものです。
でも、本当にそうなのでしょうか?
やはり、リーダーには知識や学歴だけでなく人間性が求められることが多いです。
きっと、孔雀は自分の美しさにプライドを持っていました。
そして、そのプライドを満たすために、王に選ばれるべきと自ら主張しました。
だから、本当はチームのことなど考えていなかった。
その点を黒丸烏は見抜いて指摘しました。
人間社会でもこんなことがよくありますよね。
イソップ寓話集の「孔雀と黒丸烏」を読んで、そんなことを感じました。
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