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オオカミ少年が嘘をつく理由

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

219)羊飼の悪戯
羊飼が羊の群を村から遠く追って行きながら、いつもこんな悪さをした。大声で村の人に助けを求めては、狼が羊を襲いに来た、と言ったのだ。二度三度は村人たちも慌てて飛び出して来て、やがて笑いものにされて戻って行ったが、とうとう本当に狼が来てしまった。羊の群が分断され、羊飼は助けを求めて叫んだが、村人はまたいつもの悪さだと思って、気にもかけなかった。こうして羊飼は羊を失ってしまった。 嘘つきが得るものは、本当のことを言った時にも信じてもらえぬこと、ということをこの話は説き明かしている。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

オオカミ少年が嘘をつく理由

「オオカミ少年」で有名な寓話。

「オオカミが来るぞと嘘をついていると、本当の事を言った時に誰からも信じてもらえない」というお話。

でも、羊飼いはなぜ「オオカミが来るぞ」と嘘をついたのだろうか。そこにはどんな動機があったのだろうか。

動機のヒントになりそうなのが「やがて笑いものにされて戻っていったが」の部分。

もしかしたら、羊飼いは嘘をつくことで村人を楽しませようとしたのかも。

もしくは、羊飼いは孤独で、村人の注目を集めたかったのかもしれません。

いずれにしても嘘をつくのは良くないこと。

でも、重要なのは嘘そのものよりも、なぜその人が嘘をつくのかという動機です。

多くの場合、人々は嘘の内容よりも、その背後にある意図に対してより強い不信感を抱くものだから。

イソップ寓話集 の「羊飼の悪戯」を読んで、そんなことを感じました。

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