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今日の言葉
イソップ寓話より引用
195)駱影(ラクダ)のお目見え
初めて駱駐を見た時、人々は恐怖にとらわれ、その大きいのに目を潰して逃げ出した。しかし時が経つにつれ、おとなしいことが分かってくると、側に寄るまで大胆になった。さらに、この動物が怒らないことがだんだん分かると、すっかり軽蔑して、轡をはませ、子供に操縦を委ねた。 慣れが恐怖を大いに和らげる、ということをこの話は説き明かしている。
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
慣れすぎるのも問題になる
この寓話では、ラクダを初めて見た時、その大きさに恐怖を感じましたが、その動物がおとなしいとわかると、軽蔑しました。
これは、慣れが恐怖を和らげることを伝えています。
しかし、この寓話を人間社会に当てはめると問題が起こると思います。
例えば、見た目が怖そうな人に関わった時、最初は「怖そう」と感じて遠慮しながら接します。
時間が経つにつれて慣れてきて「この人は怖くない」と思うようになり、これまでの遠慮がなくなることで、自分勝手な接し方をすることがあります。
自分勝手な接し方が度を超えると、相手は怒り出し、結果として怖い思いをすることになります。
人間社会では、相手が大きいとか怖そうとかで接し方を変えることが問題になります。
慣れや相手がどうかではなく、自分の接し方を常に意識しておくことが大事だと感じます。
イソップ寓話集の「駱駝のお目見え」を読んで、次のようなことを感じました。
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