大卒高卒同権、男男同権、女女同権、男女同権

 同権とは平等と言葉を変えることができそうだ。だから大学卒業者と高等学校卒業者は平等かと考える。どうも社会はそうなっていない。

 社会にはもともと平等などという状態は存在しないのだ。有名大学を卒業したというだけで就職は有利になるし、地位も自動的くらいに高くなる。私は東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学を卒業した人を雇用して仕事をさせたが全く使い物にはならなかった。

 それでも彼らは社会では尊重される。単に受験技術に長けていたという理由だけだ。彼らは頭が良い、だから仕事ができると社会が錯覚するからだ。ここに不平等が生れる。

 現実に戦後の昭和を引っ張った人には松下幸之助、本田宗一郎、松本清張、田中角栄がいるが、彼らには目に見える学歴など存在しない。

 男性同士もそうだ。不遜だが、天皇家の男子と一般家庭の男子の間の同権など存在はしない。天皇家の生活費は国民の税金で賄われ、東京の一等地に広大な居を構える。それは不平等以外の何物でもない。私はそんな制度を非難しているのではない。人類社会には平等や同権など存在し得ないのだ。

 顔立ちがたまたま良い人は男優に慣れるチャンスが大きい。もっと言うならどうして頭の良い人、顔の良い人が生れてくるのか。神様は平等ではないのだ。従って人類社会には同権という制度を押し付けてもいずれ神様がそれを壊すかそうでなければ社会を歪にしてしまうだろう。

 女性はもっと不平等だ。顔が良いというだけの理由で資産家出の男性と結婚することができるし、何億も稼ぐスポーツマンにも目を付けられるだろう。彼らは前世でどんな良いことをしたわけではない。

 いまや醜女は結婚さえできない。とても性格が良い人でも相当困難だ。しかしひと昔、ふた昔は違った。どんな容貌の女性も能力が薄い男性も結婚できたものだ。

これは神様の悪戯なのだ。または気まぐれか。あるいは人が差別をしたいという本能に根差すものだろうか。今日の新聞に親の懲罰権などという見慣れない言葉が第一面を踊った。

懲罰権とはどういうものか。そんなものが存在したなんてことをどうして新聞が書き立てるのか。子供を懲罰する権利など親にはないはずだ。親は子供を可愛く思うが故に時には体罰を加えることもあるだろう。

しかしそれは子供が可愛いからだ。懲罰を加える権利など親にあるものか。どうも社会全体に最近は勘違いが多い。権利の行使は義務の履行を伴うものだ。

子供を可愛がるから、すなわち親としての義務を果たすから、そんな権利という名の懲罰が発生するのだ。権利の裏には義務が厳然と存在するのを忘れている。

この頃権利という言葉が一人歩きしているような気がする。アメリカのような広大な地域を占める国では権利を主張しないと自分に危機がやってくる。女性は男性には暴力では勝てない。だから銃の保持が必要なのだ。

日本には独特の良好な文化が存在する。義務を先ず考え、それから権利を主張する社会が存在した。しかしアメリカに傾倒し過ぎて、権利だけを主張する風潮が蔓延り、見ていて虫唾が走る。

ところで男女同権は女性に損をさせている。昔は女尊男卑だったのを知らない人の戯言だ。結婚前の女性は男性とデートをしたら、その経費は全て男性持ちだった。女性を高嶺の花のように崇めて、結婚すると全ての収入を女性に捧げた。

夫は妻が決めた小遣いを押し頂き、貧しい昼食にも不平を言わなかった。それが男女同権になり、デート費用が割り勘。夫は自分が稼いだ金を全て妻に与えるということをしない。

今女性は残業もしなければならない。そうでなければ男女同権は成り立たない。以前は女性を先に返して、男性だけが残業して仕事を片付けたものだ。もちろん無給だ。

社会が進んで行くにつれて男女の均衡は適正な形で形成されるだろう。だが政府や官僚の無能な人がこんな強制的な制度を作り、自分たちは女性の理解者で助力していると考えているかも知れないが、馬鹿らしいことだ。一般の女性はこんな制度を苦々しく思っているのを知らない。

社会に平等などあり得ない。それが現実でその現実から逃避することはできないし、そんな努力をする人は社会に嫌われるだろう。

酒巻 修平

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