東電旧経営陣無罪

3.11地震に関する津波の予見があったかどうかで、裁判に掛けられた東京電力旧経営陣3名が揃って無罪になった。

確かに差し迫った津波など予見できるわけはないので、この3人がその件では無罪の判決を出した東京地方裁判所の見識には大きな謝りはないと判断もできる。

しかしこれには知られていない裏の事実があるのだ。それを公開しよう。もともと三陸沖は断層が複雑に絡み合っていて、古代から地震の多発地帯であった。

このことから東京工業大学の教授たちが東京電力の発電所の防波状況や建屋の建築方式が危険だと何度も警告していた。

しかし東京電力の経営陣は東京大学出身者で占められていて、そんな東京工業大学の忠告に耳を貸さなかった。

これに反して東北電力の女川原発の経営陣は上記東京工業大学の忠告を容れて、それなりの対策を行った。

この原発も3.11地震では危険地域にあったが、付近の住民が避難してくるほど安全であったのが、確認されている。

学閥の違いから東京電力は東工大の教授連の忠告を無視した形だが、この地域は地震、津波の多発地帯である。

三陸沖のおもな巨大地震で被害の大きいものを上げても、

1793年(寛政5)2月17日

 規模(M) 8.2

 1896年(明治29)6月15日
 規模(M) 8.5*

 死者(人) 21,959

 1933年(昭和8)3月日

 規模(
 死者(人) 3,008

などがあり、最近でも1968年5月16日にマグネチュード8.2、1994年12月28日マグネチュード7.8の地震が起こっている。

 この間幾多の巨大津波が押し寄せ、多くの死者を出しているのは少し記録を紐解くとすぐ分かる。

3.11は2011年に発生した地震による災害だが、1994年12月にも大地震が発生していて、この間僅か17年弱である。また1896年の地震では津波による死者が20000人を超えていて、3.11より災害規模が大きい。

それなのに東京地裁はどうして地震が予見できなかったと言っているのか。ここには中央官庁や政府の有形無形の圧力があったというより仕方がない。

地震発生後の原発施設の状況報告や観測の解説にも東京大学の教授がテレビ出演して、原発の損害は軽微で、放射能の漏出はなかったと虚偽の発言をしている。

私は3.11が発生した日、テレビで実況中継を見ていたが、当初マグネチュード8くらいだった地震の規模が急に9になったのを聞いて、奇異な感に打たれた。

これも虚偽であろう。どのような計測機器を使ったのか、あるいは地震規模を偽ったのか、私の感想ではマグネチュードは9以下であったと信じている。

地震規模を偽ったのは日本最大級の地震で想定外だとする政府あるいは官僚の意図がその時、すでにあったのだと推定している。

こんなことを考えると日本にはまだ3権分立が成立していないのだと思う。民間同士や重大でマスメディアに報道され、誤魔化しようがない事案については裁判所も正当な判断を下すが、それ以外政府や国を相手取った訴訟では勝ち目がないのだ。

東電旧経営陣は裁判の結果がどうあれ、有罪である。何度も東工大の教授から危険だと指摘され、歴史的にも大きな津波が頻発している地域にある原発の危険性を鑑みた処置をしていなかったのだ。

過去には無罪の証拠を検察が握りつぶし冤罪で犯人とされた人に死刑が宣告され、執行されたことも何度もある。この国はそういう意味では危険な国なのだ。

東電の旧経営陣を民事裁判で訴訟すれば彼らが負ける証拠は沢山出て来るはずだ。誰か事実を解明する被害者はいないのだろうか。

酒巻 修平

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