政治家の人事
どうも政治家としての仕事は簡単らしい。初めて当選した政治家も何回も当選している政治家も同じ給料で同じ待遇を受けている。
一般的に給料は仕事に見合った額が支払われるはずだが、右も左も分からない新入社員なみの初当選の議員がベテラン議員と同じ報酬を受け取れる。だから議員になれば何もできなくても良いということだろう。
我々も新入社員のころがあった。あるいは最初から会社を興した人も仕事が最初からできた訳ではないだろう。
それから考えると初当選の議員は研修所などでみっちり国政の勉強をしなければならないのに、そんなことをしている様子はない。
見よう見まねで仕事を覚えて行くということはあるだろうが、初当選の議員はそんなことを考えると給料などは月額20万円程度、ある程度の交通費など一般の会社で支給される程度の額の収入で良い筈だ。
中には呆れるほど仕事ができない議員がいる。それでも高給を取れる制度はおかしくないか。
もちろん流石だと褒めてやりたい議員もいる。そんな人は新人の議員と同じ報酬では満足できるのだろうか。
満足できるというかそれがしきたりだと割り切れる人柄に良い議員もいるだろう。しかし議員も人だ、そんな高潔な人格者ばかりではないだろう。
私見では総理大臣の報酬は低すぎるように思う。朝から晩まで働いて思い責任を負わされて(自主的ではあるが)、手当は少し付くが新人議員とベースの報酬は同じだ。
日本は資本主義国家だ。能力のある人の収入は能力のない人の収入より多いのが当然だ。その理論は国会議員には通用しない。
中には不満に思っている議員もいるだろう。それが汚職に繋がらないのか。俺は大臣で重責を担いそれなりに成果を上げている。そう思う大臣は職責を利用して別途収入を得る道を模索しないのか。
会社の取締役でも年間1億以上報酬を得ている人が何十人といる。あるいはもっといるかも知れない。
議員一人の報酬を決めておく。もちろん国から出るその他無税の経費も一人当たりの額を設定する。そうしておいて会社のように取締役会などで、報酬、経費の総額からある特定の議員の報酬、経費を査定の上支給する。そんな制度で議員間の不公平が起きないようにする。
単なる案だが、どう考えても初当選の新入議員とベテラン議員の報酬が同じなどまるで共産主義のような考え方だ。
仕事も同じだ。これは主として総理大臣が決定するのだろうが、順繰りに大臣に成らすのはどうかと思う。
まして女性の大臣の数をある程度以上にするなんてことは男女同権の趣旨に反するではないか。
能力があれば全ての大臣は女性でも良いし、逆に能力がない女性議員をむりやり大臣にするのは国民に恩恵を与えない。税金の無駄使いだ。
一度汚職をした議員は議員失格者として被選挙権を持つことができないようにする。度々失言をするような大臣は大臣欠格者だ。
普通選挙法は無能な議員も選んでしまう。それは国家、国民の損失だ。そんな損失を出さないよう、何か方策を立てなければならない。
議員の数はまだまだ多いので、議員としての能力や素質のない議員は5%ほど馘首する制度を導入するのはどうか。
野党として鋭い質問はするが、与党になって鋭い質問には適当な対応、答弁をできない議員も多い。こんな議員は不必要だ。
失言ばかりする議員もどうかと思う。優秀な議員の影に隠れて仕事もしない議員もいるのではないか。どうも政治の世界は不透明で不公平だ。是正すべきではないか。
酒巻 修平