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期待だけをするから裏切られる

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

111)石を曳き上げた漁師
漁師たちが地曳網を曳いていた。網が重いのでてっきり大漁だと思い、小躍りして喜んだが、浜に曳き寄せてみると、魚は僅かしか見えず、網の中は石や木ばかりだった。漁師たちの落胆はひととおりではなかったが、正反対のことを予期していただけに、一層この結果に腹がたったのだ。 しかし、中に一人の老人がいて言うには、「なあ、皆の衆、腹をたてるのは止めよう。悲しみというものは喜びと姉妹であるようじゃ。わしらも先にあれ程喜んだのだから、悲しみに遭うのは当然だったんじゃ」 そこで我々も、好天が続いた後は必ずや嵐になる理を弁えて、人生の移ろいやすさを見、いつまでも続く事態に有頂天になってはいけないのだ。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

期待だけをするから裏切られる

ネット社会では口コミ評価が溢れています。

店や商品を選ぶ際、口コミは参考になります。

口コミを見ると、どこでも悪評を書いている人がいます。

彼らの口コミを見ると、様々な理由をつけて商品やサービスが悪いと書かれています。

しかし個人的には、そういう人たちは周りにどれほど期待をして生きているのかと思います。

商品や店に対する期待が裏切られると、悪評が生まれます。

しかし、それは商品が悪いのか、それとも自分の期待値が誤っていたのかは、しっかり判断しなければならないと思います。

期待値が高すぎると裏切られることがふえ、そのストレス発散のために悪評を書きます。

そういった行動が続くと、社会全体が疲弊していくと思います。

社会は、あなたの期待に応えるためにあるのではないのだから。

イソップ寓話集 の「石を曳き上げた漁師」を読んで、そんなことを感じました。

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