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権力はやがて朽ちる

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段1)真理を守り抜く
真理を固く守って、これをわが住家として安んじている者は、一時的に不遇なさびしい境週で終ることがある。これに反して、権力を最上のものと考えて、これに媚びへつらう者は、一時は栄達することがあっても、永遠に忘れられて、さびしく哀れなものとなる。悟った達道の人は、世俗的なものを越えた絶対的な真理を見つめ、死後の朽ちない生命や名声、すなわち永遠の自己に心を留めている。それで、人間たる者は、むしろ生前一時的に不遇であっても、絶対的な真理を守り不材の生命と名声を保つべきで、永遠にさびしく哀れな境遇に終るべきではない。【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

権力はやがて朽ちる

この記事を書いているのは2024年9月12日です。

現在、メディアで話題になっているのは兵庫県知事のパワハラやおねだり問題です。

県知事は兵庫県で最高の権力者です。

その権力は県をより良くするために行使されるべきですが、兵庫県知事は自己利益のために使っているようです。

また、その権力に媚びへつらう者が周りに多くいましたが、彼らは逃げ出し、今では県知事は「裸の王様」のような状態になっています。

『菜根譚』では、権力は一時的な栄達をもたらすものの、最後には寂しく哀れなものになると説いています。

逆に、真理は一時的に不遇で寂しい境遇に陥ることがあっても、永遠の自己に心を留めていると教えています。

永遠の自己に心を留めるとは、輪廻転生の観点から魂を考えたとき、今世で真理を守り気づいたことが来世に引き継がれるということではないでしょうか。

どんな権力も、状況や環境が変われば簡単に朽ち果てるものです。

一時の権力にすがるよりも、日々真理を得ることの方が人生では大切なのかもしれません。

菜根譚前段1句「真理を守り抜く」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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