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今日の言葉
イソップ寓話より引用
327) 海幸山幸
狩人は狩を終えて山から下り、漁師は魚籠を魚で一杯にして戻る途中で、ばったり出会った。狩人は海を泳ぐ魚が、漁師は野の獲物が欲しくてならず、持っているものを交換した。それからというものは、毎度取り換えて食卓の喜びを増していたが、やがて人あって言うには、 「習慣になればその良さも消えますよ。また元のものが恋しくなるわけだ」
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】
欲しかった物もすぐに習慣化される
人間は習慣の生き物です。
例えば、最新のiPhoneが欲しいと思ったとき、買う前までは色々なことを想像して悩みますが、いざ購入して操作に慣れてしまうと、普通のスマートフォンとして使うだけ。
そして、また翌年に新しいiPhoneがほしくなる。そうやって欲と習慣を繰り返しているのが人間です。
この習慣のスパイラルに気づき、今あるものを大事にしつつ、本当に欲しいものだけを購入することができると、シンプルな生活ができるのかもしれません。
イソップ寓話集 の「海幸山幸」を読んで、そんなことを感じました。
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