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2択以外の選択肢も考える

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

278)アラブ人と駱駝(ラクダ)
アラブ人が駱駝に荷物を積んで、上り坂と下り坂のどちらが好きか、と尋ねたところ、閃めきのある駱駝の言うには「平らな道は塞がっているのですか」
【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

2択以外の選択肢も考える

会議や街頭インタビューでは、よく「賛成ですか、反対ですか」と二者択一の質問を受けることがあります。

しかし、このような質問に即答する前に、その背景をしっかり考える必要があります。

なぜなら、賛成・反対以外の選択肢が存在する可能性があるからです。

二者択一で問われると、どちらかを選びたくなる心理が働きます。

例えば、「ラーメン」と「お寿司」のどちらが好きかと聞かれれば、どちらかを選ぶでしょう。

実際は「イタリアン」が最も好きだとしても、与えられた選択肢の中から「ラーメン」を選ぶかもしれません。

一方、「最も好きな食べ物は何ですか」と聞かれれば、素直に「イタリアン」と答えられるはずです。

詐欺などでよく使われる手法として、質問者があえて二者択一の質問をすることがあります。

これは、他の選択肢を考えさせたくないという意図があるためです。

そして、どちらを選んでも同じ結論に誘導するよう、事前にマニュアルが準備されていることが多いのです。

二者択一の質問を受けたときは、質問者の意図を考え、提示された選択肢以外の可能性を探ることが重要です。特に詐欺が横行する現代社会では、この姿勢が一層大切だと感じます。

イソップ寓話集の「アラブ人と駱駝」を読んで、そんなことを感じました。

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