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チームのためか自分のためか

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

165)鼠と鼬(いたち)
鼠(ねずみ)と鼬(いたち)が戦争をしていた。いつも鼠が負けてばかりいたが、協議した結果、そんな目に遭うのは指揮者がいないからだと思われた。 そこで選挙をすることにして、将軍を何名か選び出した。将軍は他の者よりも目立ちたいと思い、角をこしらえて取りつけた。戦いが起こったが、またも鼠軍の負けだった。他の鼠はすべて壁の穴まで逃げのび、容易にもぐりこんだが、将軍たちは角のために入ることができず、捕まって食われてしまった。 このように、多くの人にとって虚栄心が不幸のもとになるのだ。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

チームのためか自分のためか

この寓話、現代社会でもよく見かけますね。

チームリーダーが、「チームをより良くしようとするリーダー」か「リーダーになりたくてなったリーダー」かで、チームのパフォーマンスは大きく変わります。

チームをより良くしようとするリーダーは、リーダーとしてチームに対しての責任感があるため、チーム全体のことを考えたり、メンバーをフォローしたりします。結果、チームは一つにまとまり、良いパフォーマンスを発揮します。

一方、リーダーになりたくてなったリーダーは、動機が虚栄心から来ているので、チームの中でいかに自分が目立つかばかりを考えています。

チームやメンバーの成果は「自分の成果」として上にアピールし、チームの問題は「部下や環境のせい」にするため、チームはバラバラになりメンバーはやる気を失い、パフォーマンスが上がりません。

虚栄心のリーダーは、チームパフォーマンスが上がらないのも「メンバーのせい」にするので、最後にはチーム自体がなくなります。

困ったことに、虚栄心のリーダーは、なぜか上層部への受けがいいので、また別のプロジェクトリーダーに就任したりします。

もし自分がリーダーになった時は、チームをより良くするための責任感を大切にしましょう。

もし虚栄心のリーダーの下についたときは、リーダーの虚栄心を見抜いた上で、自分の役割を果たしながらも、リーダーに対して適度な距離を保つことが大切です。

虚栄心のリーダーの下のチームは長続きしないものだから。

イソップ寓話集の「165)鼠と鼬(いたち)」を読んで、そんなことを感じました。

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