MENU

言葉の裏にあるもの

  • URLをコピーしました!
目次

今日の言葉

イソップ寓話より引用

158)狼と老婆
腹をすかせた狼が食物を求めてうろついていた。とある家まで来ると、老婆が泣きわめく子供を脅して、泣きやまぬと狼にやるよ、と言うのが聞こえたので、本当のことを言っていると思って、じっと待っていた。が、日が暮れても、その言葉に見合うことは何も起こらないので、立ち去りつつ独り言して言うには、「この家の奴らは、言うこととすることが別々だ」言葉と行いを一致させない人たちに、この話を適用できよう。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

言葉の裏にあるもの

言行一致とは、言葉にしたことと行動が同じであること。

言葉はとは思考からうまれるものなので、言行一致とは思考と言葉と行動が一致すること。

きっと、狼はお婆さんの言行一致を期待したのだと思う。

しかし、お婆さんは子供を泣き止ませるために「狼にくれてやると」と言っただけで、本心からの言葉ではない。

お婆さんの思考は「子供に泣き止んでほしい」 から「狼にくれてやる」と脅せば、子供は泣き止むだろうというものだった。

お婆さんの目的は「泣き止ませること」その手段として「狼にくれてやる」という脅しの言葉だった。

この寓話は言行一致しない人を指摘しているが、言葉の背景にある思考を読めない狼にも問題があると思う。

言葉の裏には思考がある。その背景を読み取れない人たちにも、この寓話は適用できよう。

オススメの本

created by Rinker
¥1,122 (2024/07/12 12:33:07時点 Amazon調べ-詳細)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次