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人にアドバイスする前に自分を律すること今日の言葉

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

161)占い師
占い師が広場に陣取って、見料を稼いでいた。突然一人の男がやって来て、占い師の家の戸が破られ、中のものがみな持ち出されていた、と告げたので、大いに慌て、跳び上がり嘆き声を発すると、事件を確かめるために駆けて行った。居あわせた一人がこれを見て言うには、 「やい、お前は他人のことは疾うから分かると吹聴するくせに、自分のことは占ってみなかったのか」自分の生活を満足に律せないくせに、赤の他人のことで気をまわす連中に、この話は適用できる。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

人にアドバイスする前に自分を律すること

占い師・教師・コーチ・カウンセラー・医師など、人にアドバイスをする仕事では、自分を律することが大事だと思います。

自分を律することができていなければ、アドバイスは相手の心に届かないからです。

例えば、「幸せになれるコーチング」を謳っているコーチがいます。

コーチは、お客様が幸せになるようなコーチングをしています。

しかし、コーチの日常生活は問題ばかりで、幸せを感じることができていません。

コーチは、職業として方法論を用いて「幸せになる方法」を伝えることはできると思いますが、心から幸せを感じられるようなコーチングは難しいでしょう。

自分を幸せにできない人が、他人を幸せにすることなどできないからです。

イソップ寓話集の「占い師」を読んで、そんなことを感じました。

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