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入口よりも出口を考える

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

142)老いたライオンと狐
ライオンが年をとって、腕力では餌を獲れなくなったので、頭を使わなければならぬと考えた。そこで、洞穴に入って横になり、病人のふりをしながら、見舞いにやって来る動物たちを捕まえては食っていた。 沢山の獣が餌食にされたが、狐はライオンの企みを見すかしてやって来ると、洞穴から遠く離れてご機嫌伺いをした。 「病気だ」とライオンが答え、中まで入って来ない訳を尋ねるので、狐が言うには、 「入って行く足跡は多いが出て行くものはひとつもない、ということを見ていなかったら、私だって入って行ったでしょうがね」 このように、賢明な人は確かな印から危険を察知して、それを避けるのだ。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

入口よりも出口を考える

ネット上で「○○○のビジネスを学べばあたなも1億円稼げます。」や、「このセミナーで学べばビジネスで成功します」といったキャッチコピーを目にします。

これらのコピーは、「○○○を学べばあなたは□□□になれます」という文章になっています。

このとき、私たちがイメージするのは□□□になれるから○○○を学びたいという思考です。

目的は、○○○学ぶことよりも□□□になることでです。

しかし、実際にセミナーなどを学んでも□□□になれないことがほとんどだと思います。

なぜならば、多くのキャッチコピーは講座への集客(入口)を大切にしているのであって、学びに来た人の結果(出口)はどうでもいいからです。

寓話の老いたライオンと一緒で、セミナーに来ている人が多いけれど、学んだ人の結果がでていなければ、お金を得ることだけを考えているセミナーということです。

今も昔も人を騙す方法は変っていない。

イソップ寓話集 の「老いたライオンと狐」を読んで、そんなことを感じました。

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