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調子が良いときこそ慎重に

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段10)得意の時、失意の時
人情は変り易いので、恩恵を蒙っている時は、よく注意しないと、昔から不際の災害が生じ易い。それ故に、満足して得意になっている時には、「六龍あり」で、よく前後を願みて、禍にかからないようにしなければならない。また、失敗を重ねて努力するならば、かえって成功することがある。それ故に、思うようにならない時には、あきらめて投げ出してはいけない。 得意の時ほど危険な状態はないので一段と緊張し、失意の時は大いに忍耐すべきである。 何事も百折不携の猛心をもって、成し遂げなければならないという覚悟が必要である。【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

調子が良いときこそ慎重に

人生には、物事がとてもスムーズに進む時期と、何をやっても上手くいかず失敗を繰り返す時期がある。

皆さんは、順調な時に調子に乗って失敗してしまったり、逆に、上手くいかない時に消極的になり、その状況から抜け出せなくなったりした経験はありませんか?

人間の心は、意識的に制御しないと、現在の状況に影響されやすいものです。

物事が上手くいくと心は浮かれがちで、上手くいかないと消極的になってしまいます。その結果、心は行き詰まってしまうのです。

私個人の考えでは、実は心で意識したことが現実になっているのだと思います。

だからこそ、心は状況と逆の姿勢を意識的に保つ必要があります。

調子がいい時こそ心を引き締めて慎重に行動し、逆に調子が悪い時は心を開いて大胆に行動する。

このように、現状と心の意識を逆の方向に保つことで、新たな道が見えてくるのではないでしょうか。

菜根譚前段「得意の時、失意の時」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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