目次
今日の言葉
菜根譚より引用
前段32)立場を転換
高い地位につくと自分では気付かないが、低い地位にいて、初めて高い地位に登りつくことが、いかに危険なことであるかがわかる。また、暗い処にいて、初めて明るい処に出ることが、余りにも明らかに現われ過ぎることがわかる。これと同じ道理で、静寂な処に閑居していると、初めて世間的な活動にあくせくしていることが、いかに徒労であるかがわかる。 また、沈黙を守っていると、初めて言葉数の多いことが、いかに騒がしいことであるかがわ かる。【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】
両方の立ち位置を知ること
慌ただしく動き回る都内にいると、ふと自然の静けさを求めたくなる。
しかし、自然の中でしばらく過ごしていると、今度は都内の賑やかさが恋しくなる。
結局、人間は一つの環境だけでは満足できないのだろう。
都会と田舎、どちらが暮らすのに適しているかという問いよりも、
今の自分の心が何を求めているのか、という問いの方が重要だと思う。
両方の立場を経験していくことで、それぞれの良さが見えてくるものだから。
菜根譚前段「立場を転換」を読んで、そう感じました。
オススメの本
※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。
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