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二兎を追う者は一兎をも得ず

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今日の言葉

イソップ寓話より引用

148)ライオンと兎
ライオンが兎の寝ているのに出くわし、正に食おうとした時、鹿が通りかかるのが見えたので、兎をほったらかして鹿を追いかけた。 兎は物音に跳び起き、逃げた。ライオンは遠くまで鹿を追ったものの、捕まえられずに、兎の所へ戻ってみたら、こちらも既に逃げたあと。ライオンの言うには、 「当然の報いだ、手の中のご馳走を放り出して、もっと大きな希望を選んだのだから」 このように、程々の儲けに飽きたらず、もっと大きな希望を追ううち、うかうかと掌中のものまで失ってしまう人がいるものだ。

【引用元 岩波文庫 イソップ寓話集 著 イソップ 翻訳 中務哲朗】

二兎を追う者は一兎をも得ず

“二兎を追う者は一兎をも得ず“はヨーロッパのことわざ。

もしかしたら、この寓話がもとになっているのではないでしょうか。

私たちは、今自分が置かれている状況よりも、もっと良い、もっとお得、もっと美味しいなど、現状より良さそうな物事を見つけると、つい心が動いてしまい、その結果、両方の物事を失ってしまうこと、よくあリます。

イソップ寓話にも残るような心理なのだから、「もっと良くしたい」という欲求は人間の本能に近い欲求なのかもしれません。

そうした本能があることを理解した上で、今本当に必要な物事を見極める能力が必要なのだと思います。

ライオンが空腹で死にそうであれば、欲を出さずに兎を食べればよかった。ライオンが少しお腹を空かしている程度であれば、鹿を追っかけて、より良い食事をチャレンジしても、それはそれでOKだと思う。

自分が置かれている状況を理解せずまま、もっともっとを追い求めていくと、結局は全てを失うということだと思う。

イソップ寓話集 の「ライオンと兎」を読んで、そんなことを感じました。

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