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思考エネルギーの向きを変える

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今日の言葉

菜根譚より引用

前段78)奮起なければ進歩もない
車をひっくりかえすような暴れ馬でも、うまく馴らせば、やがては自由に走らせることが いができる。また、鋳型からおどり出すような金でも、うまく扱えば、遂には型に入っておさまるものである。これと同じく、手におえない悪徒でも、改心して修養を積めば、善良な人問にもなれる。それなのに、ただぐずぐずして発奮もせずに、徒らに日を過すようでは、一生 涯何の進歩発展もない。明の陳白沙先生も「人間としては、病気がち(欠点が多い)なのは、 生れつきであるから、別に恥とすべきことではない。それよりも、一生精神的な病気(欠点)もない方が心配である」と言っていることは、誠に正しい議論といえる。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

思考エネルギーの向きを変える

仕事柄、さまざまな人の悩み相談を受けます。

悩んでいるとき、思考はネガティブな状態となり、心が重くなります。そのため、多くの人は「考えることをやめたい」と思ってしまいます。

しかし、個人的にはそれはもったいないと感じます。なぜなら、ネガティブに思考するエネルギーがあるなら、ポジティブに思考するエネルギーも同じようにあるからです。

悩みを抱える人に共通する特徴は、思考エネルギーが強いことです。考える力(エネルギー)があるからこそ、考え過ぎて疲れてしまうのです。

大切なのは、思考のエネルギーを止めることではなく、その方向性を切り替えていくことです。

思考エネルギーの矛先を変えることができれば、それは強力な武器になります。

エネルギーを止めるのではなく、その使い方を学び、これからの武器にしていくことが大切だと考えます。

菜根譚前段「奮起なければ進歩もない」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。

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