17-3-7のニュース裏読み - 中国全人代

今後の中国は改革と成長の両立を狙っているという。しかし過剰な在庫など課題も山積している。指導部は大変だろう。

 人口が多い分中国は世界第二位の経済大国になり、世界での発言力も格段に増した。しかしこれからが正念場だ。労働者の賃金が上昇し、今までのように海外のメーカーが果たして中国を今までのように頼りにするだろうか。

 労働者の賃金が低くて製造コストが下げられるとして、工場を中国に移転したようなメーカーはその意味がなくなると、もっと製造コストの安い地域に工場を移すことをすぐに考えるだろう。それが経済の常識だからだ。

 経済が良い間、中国の政府は何をしてきただろうか。自前の技術の向上に金と時間を掛けたなら、日本のように本当の意味の先進国になれた筈だ。ところがそうはしなかった。

 どういう訳か今の中国の政府や人民の道徳観は低く、自分勝手で相手の利益を顧みないし、嘘は付く、仕事の手は抜く、昔の偉大だった中国はもうない。

 一国の経済力は総人口x一人当たりの平均生産量で表せるだろう。アメリカ人には人真似をするのを嫌う風潮があり、新しい事物の発明で、技術の面で世界をリードしてきた。日本は発明力こそアメリカに劣るが、自分の仕事に誇りを持ち、モラルが高かった。

 かつて日本はアメリカの下請け国で、経済が発展してからは韓国が日本の下請け国になった。日本は高い水準の技術を持つ努力をしたが、韓国はその努力を惜しんだ。

 結果は見ての通りで、韓国経済の行く末は見通しが立たない。加えて国の指導者が非道徳的な人が多かった。国民は日本以上に政治家を信頼していない。中国では状況がもっと酷い。

 このような国はどうすればいいのか。今からでも遅くはない。政治家は技術力を高める政策を一からやり直す。誠実な仕事を労働者にさせ、ビジネスの相手国の信頼を回復することから始めなければならない。

 これらの国の指導者は例外こそあれ、自己の私腹を肥やすことに汲々としきたし、国として誠実ではなかった。それを改めなければ将来はない。中国がデフォルトを起こすと世界経済はどうなるのか。考えただけでも空恐ろしい。

 日本にもオークションの制度があり、中国からも裕福な人がオークションに出品された芸術品を買いにくる。それが何とほとんどが中国製なのだ。一点1億円の壺もある。

 中国や韓国は奈良時代以降、日本の先生であった。そのころの中国は素晴らしい事物を持ち、今でもそれらは世界の宝だ。そんな国々はどうしてしまったのだろう。孔子、孟子、論語、漢詩、素晴らしい人物を輩出し、世界に冠たる芸術を生み出した中国はどこへいったのか。

 全て責任は指導者にある。共産主義、社会主義を標榜してはいるが、実際は独裁主義ではないか。第二次世界大戦以前の社会情勢に戻らないのか。あの頃のように素晴らしいものを作り、隣国や世界をリードできないのか。

 中国人、韓国人、日本人の基礎能力はほぼ同一である。違うのはたった一つ、モラルだけだ。ただ日本人のレベルも落ちた。政治家がどんなに頑張っても一人一人が良い仕事をしなければ国は衰退する。

酒巻 修平

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