衝動買いをしよう

私は何でも衝動買いをすることにしている。それは買わなくて後から後悔したことが多いためだ。

 しかし自分に見合わないような高価な商品の衝動買いはしない。最初から買う気が起きないのが理由だが、それでも極めて高価な住宅という商品は衝動買いをすることにしている。

 私は不動産の売り時と買い時が分かっている。だから今まで10回も引っ越ししたのに、購入手数料を含め、通算では損をしていない自信がある。

 今の住居は6年半前に衝動買い(前の住居と買換え)したものだ。近所にこんもりとした木立があり、それが気に入って、30分考えた後、買うことを決心した。お金は前の住居を売った代金内だった。今はとても気にいって住んでいる。

考えに考えた末に買ったものはどうも購入後使わないものが多い。考えて買う物を決めるということはその商品のデータを脳で処理した結果出て来た結論だ。どうも上手くいかない。衝動買いは直感的に脳が良いと教えた結果だ。それは尊い。

洋服を買う時など特に衝動買いをするし、それを他の人にも勧める。同じデザインの色違いがあるとどちらにしようかなと迷う人もいるだろうが、最初に目に留まったものを買うべきだと強く思う。

 お菓子、道具、植物、楽器、今日の食料品、映画のチケット、などは衝動が起こらないと買わない。その代わり衝動が起こると必ず買う。勿論買ってあとで失敗だなと思うこともあるが、成功の確率の方が圧倒的に高い。

 但し、人間の衝動買いは止めた方がいい。菓子などは食べてみないと分からないこともあるが、だいたいは見たままが本来の姿だ。しかし人は違う。

 人は演技をする。大きな脳を持ち、それを使って本来の自分とは違う人柄を作ろうと努力をする。たまに演技が下手で地が出てしまうこともあるが、最近は誰もが上手にそんな演技をするから見分けが付かない。

 今後一生使い続けなければ夫や妻は吟味の上吟味を重ねなければ本当の姿が見えない。案外臆病だったり、けちだったり、ずぼらだったり、そんな性質は演技されると隠れて出てこない。採用試験も同様だ。一回だけの試験で決めるのは極めて難しいので、大会社では10回も面接をする会社もあると言う。

 人は大化けすることもある。平凡なサラリーマンが会社を興し、その後大変裕福になった例を私は何人も知っている。

 話は元に戻るが去年、イワヒバという植物が一鉢50円で売っていた。試しに一鉢だけ買ったが、良かったので再度買いに行くともう売り切れて手に入らなかった。今は一鉢200円で買っている。

 きのう諸橋轍次著の大漢和辞典全13巻セットを3000円で買った。以前初めて見た時も買いたいと思っていたのだが、その時は3000円を持っていなかったので、見送った。3日後再度買いに行ったらもう誰かに先を越されていた。古書店の主人はまた仕入ますよと言ってくれたので、当てにせず待っていたが、昨日行ったらあったので、迷わず買った。新本全巻揃いは400000円もする。

 私は衝動買いの衝動という言葉を大切に思っている。あることを衝動的にしようと思えばその瞬間から始めることだ。絵を習う、毎日走る、何でも良い。衝動が起こったときにすかさず始める。これが人生を美味しく生きる最大の方法だ。

 政治家になりたいと思う人は政治家としての素質が備わっているかも知れない。素質や能力がなければ衝動は起こらない。お金が掛かることもあるだろうが、やるお金が何とかなるから衝動が起こるのだ。

 エンパイアステートビルを買おうとする衝動が起きる人は買うだけの資金がある人だろう。買えばいいのだ。そのようにして世界は動いていく。

酒巻 修平

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