17-3-9のニュース斜め読み - 稲田防衛大臣出廷

 稲田防衛大臣は森友氏に10年ほど前非常に失礼なことをされて、それを覚えている。またやはり10年ほど前、森友氏の民事裁判の弁護を引き受けた夫の代理で出廷したことを覚えていない。当初そのように発言した。

 かなり昔のことを片や覚えている、片や覚えていないということは矛盾しているのではないかと野党は追及している。

 ここで裁判の進行の現場の状況を説明した。出廷の状況を説明したい。裁判は基本的に書面により進行される。最終段階で証人尋問があるが、後は全て書面を元にする。判決も判決文を裁判官が作成し、それを読み上げるが、その法廷に出廷する人はいない。書面に判決内容が掛かれているので、送付してもらえばいい。

 しかし書面を裁判所に提出するだけではことは済まない。提出されて書面が真正なもので、その内容を確認するために所定の日時に出廷しなければならない。

 例えば3月25日13時15分とか細かい時間が指定される。出廷してまずやることは出廷者の確認をサイドのテーブルに置いてある出席確認シートに出席者の名前を記載して傍聴席で待つ。

 傍聴席には10人以上の人がいることが多い。そこで順番を待っていて、名前が呼ばれ原告席または被告席につく。立派な椅子だ。稲田氏は原告側の代理人だから、原告側即ち裁判官から向かって右の方に着席する。

 それから裁判官は書面が陳述書や準備書面といった書類が提出されているが、これを陳述することを確認しますかというような意味のことを原告側、被告側に聞く。

 勿論書面を提出しているので通常は、結構ですと答える。裁判官は分かりました、それでは今回はこれで閉廷します。次回はいついつですが良いでしょうかと次回の日時を原告、被告の都合に合わせて決める。この間1分あるいは数分。まったくあっけない。何故いちいち書面の内容を確認しなければならないのだろうといつも思う。

 言いたいのは稲田氏の発言の内容だ。確かに非常に短い時間しか出廷していなかったとは言っていた。しかしその発言に多くの議員もテレビを見ている人も注目しなかった筈だ。

 しかしそんな1分かそこらの時間の出廷もそれこそ10年以上の前の出来事で、覚えている方がおかしい。まして稲田氏は夫の弁護士の代理として出廷したに過ぎない。書面の内容も読んでいないと思うし、そんな必要はない。

 弁護士はできるだけ短時間に事件の処理をしたい。何故なら弁護士稼業もビジネスだからだ。依頼される事件の数も多い。よっぽど印象に残る事件でないと覚えておれと言っても無理だ。因みに刑事でも民事でも案件は「事件」と称される。

 こんなことは弁護士をやった人は知っている。野党にも弁護士出身の代議士がいるのに、それなのに覚えていなかったのはおかしいと追及する。

 稲田氏は答弁が下手なだけだ。非常に失礼なことをされたのは覚えていても、出廷してことを忘れる可能性は極めて高い。

 それを野党は言葉尻を捕まえて稲田氏は嘘をついていると言う。一体彼らは国会を何だと思っているのか。国民のための立法をする場所ではないか。それをためにする目的で意味のない議事をする。

 私には稲田氏が嘘をついているか、いないかの確証を得る手段がないし、興味もない。しかし稲田氏も答弁のやり方がとても下手だ

今は女性議員だからという理由だけで、議員に当選し、大臣に任命されることも多い。大臣全部が女性であってもいいし、全員が男性でも構わない。要は実力があり、誠実な人柄の持ち主を選ばなければならないし、政府もそんな人を要職に就けてもらいたい。女性だというだけで、大臣にすることも女性を宣伝に使い、男女同権を進めているとジェスチャーする与党の利己目的だけを追求する行為である。

酒巻 修平

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