老化防止に自己ベストを目指す

老化の原因はまだはっきりと解明はされていないが、脳の働きと何かの関係があるのは事実のようだ。

 脳は自身を含め、各内臓、血管、筋肉、骨全ての体内の器官をコントロールしている。その脳の働きが鈍くなればそれらの器官の働きも鈍くなるのは当然だ。

 だから体の働きを鈍くさせないためには脳をいつでも活躍させておかなくてはならない。

 私はパズル狂だった。特に数独というニコリ通信のものが好きで、初級から始め、中級、上級と進み、超上級から最後にはプロ級という本を買って来てはパズルに耽っていた。

 その前にはルービックキューブにこり、アメリカへ出張に行くとき、電車に乗るときも持って歩いては色を合わせる努力をしていた。3か月くらい掛かったろうか、薄暗い自宅の台所で全ての面の色が揃った時には嬉しくて目の前が真っ暗になるような思いをした。

 そんなことで数独のプロ級というのを解いていたのだが、ある夜そのパズルを完成したときふと考えた。こんなことをして何になるのだろうか。パズルを解いている過程は楽しいが、できあがると「だから何なのだ」と考えた。

 そんなことを考えたらもう駄目だ。パズルを解いた結果が何かに使えないだろうかと考えて出て来た答えがコンピューターのプログラミングだ。プログラムを書くのはパズルと同じ作業で、一行ずつ書いて完成すると何かに役立つ。

 これこそ自分の求めていたものだ。それからプログラミングに熱中、没頭した。しかしプログラミングの一行一行はパズルより簡単だ。パズルのように一つの命題を3日も考えることはない。

 分からなければ教則本を読めば良いし、自分で考えても答えは直ぐに出て来る。問題はプログラムの構成だ。それを考え、本を読み、ネットに書いてあることも参照したし、最初は教えてもらったりしていた。

 朝4時ころに目が覚めると今日もプログラムが組める。そう考え夜10時まで一日18時間もコンピューターとにらめっこをしたこともある。楽しかったし頭も使った。

 しかし大体やり方が分かるとまた退屈してくる。プログラムを組むのが仕事のようになってくると興味も半減する。また違う趣味を探さなければならない。

 今は文章を書くことに情熱を燃やしている。プログラムと言い、文章と言い、考える基礎は同じだが、少しずつ違う点があるので、そこは脳の新しい部分を使って思考を凝らす。

 運動とは新たな筋肉の経験だと書いた本があった。だからただ歩くだけでは運動にならない。いつも使っている筋肉をいつも使っているように使えば、新たな経験は生まれない。

 脳も同様でいつも新しいことを考え実行しないと脳の運動にならない。脳の機能を鍛えるのには常に新しいことを追い求め考えなければならない。

 何もそれは違う項目のことをやるという意味ではない。例えば詰将棋が趣味だとすれば、経験していない手法を考え、絶えず自己ベストを出していれば脳は活性化する。

 これが重要だ。会社を定年退職して何もしないで家でぶらぶらしていると一年も経たないのに呆けることもあるだろう。こんなことにならないためにも、なにかで自己ベストを出せばいいのだ。

 私のようにパズルでもいいし、碁、将棋、書道、絵画、自動車の運転。何でもいい。何となくやるのではなく、真剣に脳髄を絞り、自己ベストを出し続ける。

自己ベストが出ている限り、脳の老化はしない。

 脳が老化しなければ筋肉の力は弱くなっても機能には影響がないだろう。そして脳が何らかの作用をしていると病気も予防できる。

 私は病欠がもう40年もない。喘息と不整脈があっても、大きなことにはならない。それは私がパズルを一生懸命やったお陰である。

アルツハイマーになると寿命が少なくなる。脳を新しいことに使わなければアルツハイマーになる確率が増える。自己ベストを出そう。楽しく暮らそう。そして健康で長く生きよう。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です