17-3-21のニュース斜め読み - 森友問題 内閣支持大幅減

学校法人森友学園に、国有地が評価額を8億円も下回る価格で売却されたとして、籠池泰典氏が学校の開設申請を取り消し 稲田氏や安倍首相の昭恵夫人の関与が国会で厳しく追及されている。

 これに関して公有地の売買に関係する人の話を聞いてみた。その人曰く「こんなことは日常茶飯事的の行われているのに、どうして森友学園だけが追及されているのか不思議だ」と語り、私はその話しを当然のように受け止めた。

 お金を出してもいいから買って欲しいという土地を国が何億円かで買う、あるいは公有地を何億も安く売るということは今に始まったことではないし、今もそのような案件が何百件も存在していると彼は言及した。

 今の野党が与党だった時もあったし、与党が長い政権の座にいた時は数限りなくあった。むしろ件数や金額が小さくなったと言う。

 安倍首相の夫人の昭恵さんはご存知の通り、腰が軽すぎる。必ずどこかでぼろを出す。そのように確信していた野党が政権の交代をもくろんで、昭恵夫人を徹底的に調査した結果、籠池氏との関わりを見つけたというのがことの真相である。昭恵夫人は夫に激しく叱責されているだろう。

 夫人は20以上の団体の会長を務めるなど、出好きだ。やることも首相夫人としては軽々し過ぎる。見つけた野党は相当嬉しかっただろう。何とか政権の座を奪還したい。その取っ掛かりができたというものだ。しかし我々は民主党が政権の座にあった時代の無能力さを忘れてはならない。

 稲田防衛大臣の関与(?)は付録だ。政治的手腕に欠けるこの大臣の言動も思うつぼに嵌ったように下手だ。きっちりとした調査もせず籠池氏との関係を否定し、裁判に関わる出廷したこともないと明らかにした。10年前の一回だけの5分ほどの代理出廷など誰でも忘れてしまう。

 安倍氏が何らかの収賄をしたかどうかは明らかにされないだろうが、籠池氏の表情には悪辣さが消え、正常な人のようになった。当初の方針を変え、国会での発言の内容も真実に近いものになるだろう。しかしそれを安倍氏がどのように制限するかは劇として見ていると面白い。

 政治を行うのには金が掛かる。選挙運動や子分への援助、陳情団の接待、何をするにも資金がなくてはできない。だからといって政府や公共団体の金を不法に私すると法律違反だが、法律違反は見つからないと罰は課せられない。

 忘れてはならないのは、今回の問題が本当に氷山の一角で、野党が安倍内閣を蹴落とす努力の結果だということだ。政争があるが、国民の利益を考えての行為ではない。与党と野党の攻防を我々は見物しているだけに過ぎない。

 アメリカの大統領の命令が司法で違憲とされ、実行不可能になったのとは違う種類のことだ。アメリカの件では事の善悪は兎も角として、大統領や司法は国民の利益を考えて行動している。

 その違いは国民の意識の高さの違いもあるだろうが、日本の政治家や官僚たちの倫理観の低さだ。それを阻止するのはただ選挙であるが、選挙も歪められているし、選挙民も政治を知らない。選挙権の行使は効率的ななされていない。

 政治家も、官僚も、土地を不法に安く購入する人には善悪の分別はある。しかし悪の部分を使うか善を通すかはその人の判断である。ときには善、時には悪が表面に出て来て、全体としてはそのように政治が進んでゆく。

 仮にそのような悪を全て排除できたとする。その時には政治家や高級官僚の能力は目を覆いたくなるほど低いものになるだろう。彼らは結果としての高報酬に釣られて仕事をしているのだ。

 天下りの問題も同様だ。天下りして、またその会社を退職、転々と勤務先を変え、結果的に1億円とかの合計退職金を手に入れる。それがなければ高級官僚として働かないだろう。政治家にはならない。

 この事態を諦めるか、何とか食い止めるか、大きな流れで考えていかないと事態は変化しない。普通選挙法が制定され、国民はある程度意識に目覚めた。だからこんな小さな問題がクローズアップされた。

 氷山の一角であるのは事実だが、50年も前から比べると悪のスケールは小さくなった。速くはないが、状態は改善され、そして政治家や官僚の人格、能力は低くなった。

 それは良いことだろうか。困った事態なのか。個々の人が判断しなければならない。

酒巻 修平

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