家屋の良質な修理を安くやってもらう方法

私は仕入れを40年以上もやっているので、如何にすれば安くそして良質なものの仕入れができるかを考えるのが癖になっている。

 こつは簡単で大きな会社には頼まないことだ。テレビで宣伝しているような会社は経費も多く掛かるので単価も高い。応対に出る女性はアルバイトだから要領も得ないし、融通が利かない。

 例えば水道のパッキンの交換など本来は誰にでもできるが、女性や面倒くさがり屋の人はついつい外注をしてしまう。換気扇の掃除もそうだろう。

 パッキンの交換などをテレビで宣伝している会社がある。試しに電話してみた。通常は出張料込みで一か所6000円くらいですが、パッキン以外の部品を交換や普通でない作業をすればその分が加算されますと言われた。

 パッキンの交換は大体5分で終わる。一か所6000円とすれば、時間給72000円である。どう考えても高すぎる。もう少し安くならないのかと、探りを入れると当社はその値段でやっていますとけんもほろろの返答が返ってきた。

 効率よく仕事をしている筈なので、現場までくる時間は30分くらいだと見積もると如何にこの料金が高いかが良く分かる。自分でパッキンくらい交換できなければ男失格と言われそうだが、道具がないし、面倒だ。つい頼むことになる。

 この会社にパッキンの交換を依頼した人に聞いてみると何だかんだと12000円も取られたと言う。どこがいけなかったのだろうか。

 簡単だ。頼む会社が不適当だったのだ。この会社も設立当初は安かった。それが会社の規模が大きくなり、電話に出るアルバイトを雇用すると金儲けだけが目的となる。

 ではどこに依頼すればいいのか。簡単だ。ネットにいくらでも同種の会社が出てくる。創立したての会社は安いのだ。電話を10本も掛ければ適当な会社が見つかる。私は一か所1000円で交換してくれる会社に頼んだ。作業中に会話をすると1000円で充分利益が出ると話された。

 勿論その他に余計な費用は掛からない。しかしこの会社も利益が上がるようになり、会社の規模が拡大してくれば上記の会社ほどではないにしても、料金が高くなる。

 創業当初の会社は作業員を雇う経費が出ないし、社長自らが作業を行う。顧客の獲得に必死なので、作業も丁寧で格安料金を設定してある。

 家屋の建築も同様だ。隣の老齢の女性が家屋を敷地内に新築した。建築を受けた会社は東証一部上場の大会社だ。私はこの人が老齢なので、陰に日向に面倒を見て上げていたが建築会社をどこにするまでは口に出せない。

 見ていると下請け、孫請けが来て、若い作業員がチューインガムを噛みながら作業をしている。会話が何となく耳に入って来たが、その会話の内容が酷い。「今日はもう疲れたから帰宅しよう。どうせ一日いくらで請け負っているからいいんだ」

 杜撰な工事が進行して、家と外回りが出来上がった。ある雨の日、見ているとガレージに雨水が逆流している。あまりにも気の毒なので、修理するように頼んではどうかとアドバイスをした。応えは「修理の見積もりをしましょうか」と言われたということだった。それから2年まだお隣さんのガレージは雨の日は水浸しだ。

 自社の作業でガレージ内に水が逆流したのであれば、それを補修する義務がある筈だ。そんな義務を無視して「見積もりをします」はいかにしても人を馬鹿にした話だ。

 私には25年来付き合ってきた会社があり、非常に上質なリフォームをしていてくれたが、会社の事情か分からないが、今は他社の2倍の料金を取るようになったので、そことは取引を停止した。

 個人の支払う金額は大きくないので、大会社に頼んではいけない。大会社は大会社と付き合いすべきであって、個人が取引をするととんでもない目に会うことがある。入念に調べ、見積もりを取り、電話連絡をしょっちゅう取る。

 そうしている間に相手の誠意の度合いが分かるものだ。小さくて誠意のある会社を見つける努力を怠らなければ、必ず良質な修理をやってくれる会社は見つかる。

酒巻 修平

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