17-3-23のニュース斜め読み - トランプ相場 暗転?

アメリカはヨーロッパや日本より民主主義が進んだ国家だ。だからトランプ大統領の大統領令を司法が許諾しなかったので、施行されない事態が続いている。

 これは民主主義の勝利なのか、それとも悪影響なのか、今のところ結論は出ていない。結論は出ていないが、近い将来同様な事態が発生すると読んだ投機業者が金融商品を売った。それが相場暗転と取られた。

 トランプ大統領は優秀かそれとも馬鹿なのかの結論はまだ出ない。しかし彼が多分気が付いていないか、あるいは無視している事柄がある。

 アメリカという国は民主主義を標榜する国であるのは論を待たない。一方トランプが経営してきた企業には民主主義は存在しない。株の持ち高で経営が左右されて来た企業だ。

 そこではより豊かな者がより経営に影響を及ぼし、大きい報酬を受け取り、また利益を上げる。トランプはこの状態に慣れている。自分が経営する企業においては自分がほぼ全てであり、そこには独裁主義があった。

 独裁主義の元では独裁者が決めて実行しようとすることは何でもできた。そしてトランプはそれをし、大きな利益を上げた。しかしアメリカという国の経営ではそうはいかない。

 トランプより能力が低い大勢の人々がいて、トランプはそんな人の言うことにも耳を貸さなければならない。衆愚は間違ったことも要求するだろう。それをどのように処理するかの訓練を彼はしてこなかった。

 トランプは3度か4度破産をしている。これは彼が独裁者で誰の意見にも耳を傾けなかった証拠だ。その独裁主義をアメリカという国でも通用させようとしている。

 それに対して野党や司法、反対勢力下にある一般人民が反対する。大統領の権限は大きいが、独裁者になれるほど大きくはない。このギャップに彼はこれからもっと直面して、もっと困るだろう。

 トランプは優秀かも知れない。過酷な選挙戦争に勝利した。ここまでは彼の能力の範囲内であっただろう。企業対企業の経済競争と同じ原理が働く。しかし大統領になってからはそうはいかない。

 良い企業では高い人格を持ち、能力に優れた経営者が存在する。能力だけでは駄目だ。中国や韓国はリーダーと証する能力は高いが、人格の低い人間が運営する国だ。国民は幸福な生活をしているだろうか。

 社員に幸福な生活をさせてくれる能力の高い独裁者が企業を経営するのは良いことだと思う。そこでは能力の低い社員の意見は採用されることもあればそうでない場合もある。

 それが会社を運営する最良の道なのだ。アメリカという国もそうだろう。高い人格と能力を持った大統領に全てを任せれば国は豊かになり国民は幸せになる。

そんなことは起こったことがないと歴史を勉強したアメリカの独立当初の人たちは考えて、民主主義が発展した。しかしそれはまた衆愚に惑わされる元にもなった。

一つの事柄にはメリットとデメリットが併存する。そこを忘れてはならない。

民主主義は国政のことなど分からない衆愚が国政に参画できる制度だ。衆愚はろくでもない方法をとる。ハンサムな男を選挙で選ぶことなど、選挙権を何だと考えているのかと呆れるようなこともする。

 トランプは企業や自分を何度か破産させた。しかし企業を成功に導いたことも事実だ。少し様子を見なければ彼の本当の姿は見えない。それからでも遅くないであろう。歴代の大統領も拙い政策を実行して、国に困難をもたらしたことを我々は知っている。

 だからトランプがやろうとしていることにとことん反対するのはどうかと思う。彼のやろうとしていることは本当に拙いことなのか、感情的にならずに冷静な判断をすべきだと思う。もし間違ったら、修正すればいい。

 しかし彼の人格は知りたい。それには彼の企業で働いた経験のある末端の社員に聞けば良い。幹部には大きな報酬を払うだろうが、末端の社員も企業の一員だ。その人たちはトランプが経営する企業で幸せであったどうか聞いてみればトランプが国民を幸せにしようとしているか、自己の名誉だけを重んじているのかが判断できる。

酒巻 修平

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