17-3-24のニュース斜め読み -築地問題

現在の築地市場からアスベストなどの有害物質が出て来たと報道され、聞いている我々は一体移転した方がいいのか、それともそれを中止した方が良いのか判断が付かなくなってきた。

 そこで私は築地の仲買人で移転反対の人に聞いてみた。もともと築地には移転賛成と反対の双方の考えや意見があり、この問題が明るみに出てからというもの、意見の衝突が激しくなったようだ。

 何故そうなったのか、裏取引が存在したのか、私には分からない。移転反対を唱えてもその人たちには裏取引によるメリットがあるとは論理的には考えられないので、あったとすれば移転賛成側と東京都にあるのだろう。

 今度は仕入れをする客である飲食店にも聞いてみた。そうすると移転するとなると、利便性はとても悪くなると言う。確かに車でも15分ほど余計に掛かる。豊洲は東京都の一番端である。現在の位置は有数の繁華街から近いし、どうして移転しなければならないのか、理由が一般人には呑み込めない。

 アスベストの問題に触れると答えはこうだった。確かにアスベストは発見されたが、それは売り場と関係がない売り場から離れた建物の一部に限定されている。だから人体に被害が及ぶということは一切ないと言う。我々が考えるのとは状況がらしい。

 それを移転賛成派の人は過大に評価して、報道陣に言いふらすと言う。報道陣も突っ込みが足りないからどこにどれほどそのアスベストが発見されたか、どこで発見されたかという質問はしない。だからただアスベストが発見されたという報道になる。聞いている我々はやっぱり築地も移転する理由があったのだなと、移転賛成の人の言っていることにも理があるのかと思ってしまう。

 さらに反対派の人には言うことがあるらしい。豊洲の建物では一区画が非常に狭い。今まで通りの営業をしようとすれば、2区画、3区画借りなければならない。私もどうしてあんな狭い区画に仕切るのかと不思議に思っていた。

 理由は、そのような建て方をすれば建築費が相当低く抑えられるからだ。更に客が仕入をするのに動線が非常に悪く、客は不便をかこつだろうと予想されるそうだ。これを機会に仲買業や飲食店を辞める業者が後を絶たない。それは私も知っている。

 私は仲買人でもなければ仕入れをする飲食店の経営者でもない。冷静な目で見ると移転する大きな理由が見つからない。これはどう考えても東京都側だけの思惑でことが動いたとしか考えられない。東京都は都民のために仕事をしているのではないのか。

 石原慎太郎元都知事が絡んで、不正をやったのか。それとも彼が大失敗をした新銀行の損失の穴埋めをしたいのか。その辺のところはいまだ闇の中だ。しかし何か理由がある筈だ。我々はどこかに不正があったと想像している。

 もし不正があったとしても、済んだことである。そこの責任は取らせるとして、できるだけ早くこの問題を解決しなければならないだろう。私が話を聞いた仲買人はもし移転することになれば、これを機会に撤退すると言うし、飲食店の人も店を辞めると言っている。

 私は何年か前、東京都が監督する不動産の取引に大きな問題があり、その解決を都の担当者に頼むべく電話をした。出て来た担当者はどうしようもない男で私の話を真剣に聞きもしなければ、その問題の解決にも興味を示さなかった。即ち都の職員には仕事をしない風潮が蔓延しているとみた。

 東京都の職員は都民のためではなく、自分たちの職場を確保し、できるだけ楽に収入を得よう、もっと欲しいと考えて仕事をしているのだろう。東京都に接触する度にそのように感じる。

そんな状態を改善して欲しい。築地の問題は氷山の一角だ。まだまだ隠れて問題があるのは想像に難くない。これを機会に都民のための都政を実現することはできないのか。

 築地の土地はもうどこかと売買契約を締結しているのではないか。石原氏が早く移転しろというのはその契約の履行をしたいのだと勘ぐられても仕方がない。しかし市場を利用する仲買人と客が不在の政策をどうして考えたのだろう。彼を今まで高く評価していたが、彼は晩節を汚すような言を弄する。情けない。

酒巻 修平

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