経営講座 -会社黎明期-

 いよいよ会社ができるとそれこそ毎日が戦争のような状態です。ところで会社を法人登記するときにちょっとしたテクニックがあるので、それをお話しましょう。

 設立登記は複雑だから勢い司法書士に頼むのですが、そんなことをしなくてもできます。今は色んな商売があって、この設立登記の書類の作り方を1から10まで教えてくれるサイトがあるので、面倒と思わない人はそれを見ながらやればいいのです。10000円以下の料金でダウンロードすれば教えてくれるシステムです。

 また自分の住んでいる市町村の登記事務所では登記の相談に乗ってくれます。これはただですね。そのようにしてお金を払わないか、少額で済ます方法はいくつかありますが、その代わり自分が煩わしいので、それは覚悟しなければなりません。

 なお資本金のことですが、見せ金を用意してそれをまず銀行に振り込んで残高証明をとればその預金を引き下ろして、見せ金の部分を返還すればいいのです。こうして私は資本金3000万円の会社を2つ、2000万の会社を2つ設立しました。見せ金の部分の金額の相手科目は「仮払い」とかにしておけばいいでしょう。会社が儲かるようになれば給料を取って仮払いを減らしてゆくか、その他方法は種々あります。でもその方法は紙面ではお話できません。お勧めできる方法ではありませんが、この資本金の額は会社の信用を得る効率的な方法です。

 会社を作り利益を上げようとする人は営業畑の人が多いようです。不思議に営業の人は事務が不得意ですが、会社の運営には事務作業がつきものです。それで男の人は奥さんを事務にさせますが、早い機会にこの奥さんに会社を離れてもらった方がいいと思います。奥さんはどうも家計簿的な考えをして、どうしても会社の成長の足を引っ張る人が多いようです。小さなレストランに入るとフロア掛かりが奥さんで見ていると主人の仕事の邪魔をしているのではないかと思うことがままあります。

 六本木にあるフランチレストランに行ったときのことです。一人だったので、ワインはグラスで頼んだのですが、注がれてきたワインの量の少なさには唖然としました。リッチな気持ちになろうとしてレストランに入ったのに、これではプアになったようで、2度とそのレストランには行きませんでした。

 奥さんはまた主人と同格と考える人が大半です。勿論家庭内では同格ですが、仕事場では違います。主人が上司で奥さんは部下です。それなのに、家庭の在り方をそのまま持ち込み、お店では客が戸惑い、会社では社員が迷惑をします。会社の経営が成功して10年経つと奥さんが経理をしている会社の売上は3億円、他人が経理をしている会社が10億円の売り上げがあったりします。

 九州に大きな塗料の問屋があります。名前は伏せますが、一つの問屋では相変わらず奥さんが経理の責任者をしていて、年商30億円、もう一つの会社の年商は200億円でした。勿論例外もありますが、仕事場と家庭は違うのだと認識して欲しいものです。

 それで資金が少ない人とか奥さんが手伝わない会社では自分で事務作業もやります。ところが事務作業と営業活動では必要とされる能力、感性が全く違います。ですから少し資金に余裕があるか、会社が利益体質になったら、事務員を雇うことをお勧めします。

 私も初めて会社を設立したときは妻に事務作業をやってもらいましたが、毎日が仕事より妻との喧嘩に終始しました。それで思い切って事務員を雇うと1年で会社の経営が見違えるほど良くなりました。

 これは女性が会社を経営するときには当てはまらないでしょう。夫が妻に代わって事務作業をすることもありますが、これはこれでいいではないでしょうか。夫がそれで良いと言うなら、やってもらうべきです。男性は良きに付けても悪しきに付いても家庭的な動物ではありません。それを妻は不満に思っても仕方がないのです。そのように神様が作ったのですから。

 最近小さい会社では(ワンマンカンパニーなど)社長が営業も事務も全てやるようです。しかし営業も事務も高度にこなせる人は先ず渋沢栄一ほどの天才でなければいません。その会社は大きくならないと考えていいでしょう。会社はCompanyと良い、友達がそれぞれの長所、欠点を出し合い、補い合い運営するものです。

なお経営に関してお聞きになりたいことがある場合はコメントに入れて頂ければ翌日に紙面で回答したします。できるだけ詳しく状況を書いて下さい。

酒巻 修平

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